松本清張・最終章　わるいやつら
'07 1/19〜3/9放送　金曜日　テレビ朝日系　21:00-21:54　公式HP
原作：松本清張「わるいやつら」　脚本：神山由美子　演出：松田秀知　P：五十嵐史郎、内山聖子、奈良井正巳、中川慎子
出演：米倉涼子　上川隆也　北村一輝　笛木優子　小島聖　金子昇　平山広行　朝加真由美　伊武雅刀　余貴美子　ほか
「黒革の手帖」（04年10月期）、「けものみち」（06年1月期）に続く松本清張3部作の最終章。昭和36年刊行以来、故・松本清張の代表作として長く読み続けられてきただけでなく、これまでに何度も映像化され話題となった松本清張氏の女性を食い物にする医師の姿を描いた同名小説をドラマ化。オリジナルは色と欲のために女性を食い物にする医師の姿を描いたサスペンスだが、清張作品の持つ人間の欲望や暗い内部に踏み込む洞察力が、現代人の心にも強く訴えかける作品として息長い支持を受けている物語だが、ドラマはそんな医師を不覚にも愛してしまった看護師の目線で展開。欲望、野心、情愛、裏切り…さまざまな人間関係が渦巻く病院を舞台に、人生の歯車を狂わされてしまい、1人の医師を愛するが故にストーカーに転落し、罪を重ねていく看護師の愛憎を描く。米倉涼子は看護師役は女優人生初めて。

原作は1961年に発表され、いまでも読み継がれている冷酷非情な現代人の欲望を描く推理長編サスペンス。1980年には故・野村芳太郎監督が、松坂慶子・片岡孝夫（現仁左衛門）を起用して映画化。70年代に流行語「自立する女」、「翔んでる女」と共にマスコミを賑わしたキャリア・ウーマンの活躍が目立つようになった。 その現代の女性を描いた物語である。共同の製作母体「霧プロダクション」と松竹との第一回提携作品。
C A S T
寺島豊美（31）　‐‐‐　米倉涼子　*　看護師 戸谷信一（40）　‐‐‐　上川隆也　*　戸谷病院院長
下見沢作雄（40）　‐‐‐　北村一輝　*　弁護士 植村隆子　‐‐‐　笛木優子　*　デザイナー
横武龍子（33）　‐‐‐　小島聖　*　材木店の社長夫人 嘉冶貞一　‐‐‐　金子昇　*　若手刑事
葉山耕太　‐‐‐　平山広行　*　研修医 沼田　‐‐‐　朝加真由美　*　看護師長
粕谷　‐‐‐　伊武雅刀　*　戸谷病院・事務長 藤島チセ（48）　‐‐‐　余貴美子　*　料亭女将

DVD-BOX 原作

最終章　最後に笑う女

殺したのか？二人で山に行ったんだよね？これが最後にすること？
でもまさか嘱託殺人にするとはね…戸谷から全てを奪い、全てを遠ざけ、そして自分だけのものにする。わるいやつでも、お金がなくなっても、殺されかけても、それでも戸谷を求めるってことですかね…言葉では表せない愛のような。
戸谷はチセの骨董品で窃盗容疑で拘束され、最初は骨董品の話だったが、話しは春彦や龍子や豊美の話になり、豊美が警察に乗り込んで、刑事の井上（大杉漣）に戸谷に殺されかけたこと、龍子と春彦の殺害のことを話していたんですね。
戸谷は2件の殺人事件の容疑者として逮捕され、豊美の首のあざは怖かったね…。
戸谷は豊美の山中に行った時にはアリバイがあると言うが、井上は日にちは言っていないと言われて、ハマったね…。そしてついに春彦と龍子の殺人容疑と豊美の殺害未遂容疑で起訴され、裁判が始まり、でも春彦と龍子の件は証拠不十分で、やっぱり医療裁判は難しいんだろうね。事務長だけはここぞとばかりに「なにかやると思ってました」まで言っていたけど…。
チセはやっぱり豊美と下見沢の仕掛けた罠に引っ掛かり、すべての財産を失いましたね…でも春彦の殺人は共犯だと言われなかっただけ本当にマシかもね…。
豊美は「殺して欲しいと頼みました」と証言し、これで戸谷の今までのたまたま頸部を掴んだなんて言葉はは通用しなくなりましたね…「殺されました」っていうよりもずっと確かなもの。
豊美は下見沢のお金も受け取らず、でも後ろから抱きしめて、戸谷よりもなんだかこの二人の方がずっといやらしいっていうか、妙な関係が魅力的だったわ。豊美がずっとキレイに見えたし。
3年後、戸谷は仮釈放され、牧村デザイン学校が設立され、理事長は下見沢で、でも結局この二人の関係はなんだったのかな？下見沢を陥れるためだけに組んだのかな？家柄まで嘘付いた訳だし。


最初はやられる女っていうのはやっぱりらしくないというか、面白味にかけていたけど、やり返すところからはこれこそって感じで面白くなりましたね。一体誰がわるいやつらだったのかって言われると、みんなってことですよね…みんな何かしら失ったけど、一番失ったのは戸谷で、一番欲望的で人を信じすぎて、でも相手には裏切られて、手を出しすぎて、頭はあんまりよくなかったってことですかね？何度も書いたけど、豊美と下見沢が良かったわ〜なんか新鮮でもなり、下見沢がかっこよかったし、最初は騙す気かとさえも思ったけど、豊美だけは本気だったんでしょうねーそこがまた切なくもあるけどーそれでよかったとも思う。でもこれで最終章でなんですよねー良かったとかまではいかないけど、そろそろ引き際ですね。きっとこの3章を思い出すとしたらどれがどれか分からなくなりそうだし。毎回違う女優さんでやればもっと見たかったかもしれないけど。

第七章　三億円を奪う!!

やっぱり復讐は面白い。米倉さんはこうでないと。
豊美は誰かに助けられた訳ではなく、自力ではい出して、それはよっぽどの復讐心ですねー首の痕が痛々しかったわ。
生き返った豊美はチセの元に行き、戸谷が殺したと知っていたチセは驚いて、自分と組まないかと提案し、結婚する気だったチセに隆子のことを話し、追いかけてくる戸谷を振り回したのは、3億円の借金を返せないように仕向けるためだったんですね。
豊美は戸谷を追い詰めるために一番大切な病院を奪うために、チセに戸谷病院を買わないかと持ちかけ、6,000万円で買えると言い、下見沢になんで自分でやらないのかと聞くと、そんな大金ないってもっともだけどーめちゃくちゃ怪しいじゃん。
でもチセは病院理事長という肩書に魅力を感じ、戸谷を支配できると思ったチセは、下見沢に言われるまま店を担保に資金を調達して、色々サインしていたけどー大丈夫？しっかり読んではいたようだけど。相手はプロですよ？
ついに戸谷には催促状が届いて、とりあえず2億9千万を返そうとするんだけどー銀行のお金は消えているのよ。下見沢を信用しすぎたこと、ちゃんと確認もせずに大金を借りたこと、もう抜け抜けなのよ。
そして病院に理事長がお越しですって言われて、行くとそこにはチセがいて、今忙しいというけどーまさかチセが理事長とは思わなかったよね…もう甘い手も利かないし。
困った戸谷は隆子の実家を訪ねるんだけどーそこに現れたのは全くの別人で、娘もいないと言われて、やっぱりそうだったんだねー胡散臭かったもん。戸谷は隆子を訪ねるとあなたが悪いと言われて、確かにお金を借りてくれとは言っていないものね。
そして隆子から豊美のことを聞き、ホテルに向かうと、下見沢から連絡をもらった豊美は見つからないように出て行くんだけどー見付かり、こんなロビーで…って思ったら、戸谷の目の前に嘉地が現れて、骨董品の盗難届とはね…チセ出していたんだね。しかも戸谷の骨董は全部偽物だったし。
春彦の死も警察に手紙が届いて、もう最終回のようだけどー一体どうなるのだろうか？

第六章　大逆転悪女のワナ

面白くなってきた！やっぱり生きていたんだ〜しかもなんでチセと？でも刺されたんだよね？共犯者がいる？
豊美を殺した戸谷は遺体を隠し、でも隆子との関係修復は思うようにいかなくて、まぁ普通に感じ悪いよね。
戸谷はチセに事件の日に一緒にいたとアリバイを頼み、チセは察しましたね…殺したことを。でも邪魔になったら消すって言っているようなものだよねーもはや悪いでは済まされないような。
病院でも豊美と連絡が取れないことが問題となり、婦長は家まで行き、事務長は警察に捜索願を出し、しかもいるはずもない豊美の姿を見た人物が現れて、戸谷は動揺しちゃって、殺害現場へ行き、犯人は戻ってくる説じゃん。
でも豊美の遺体が隠したはずの場所にはなく、少し離れた所に移動させられていて、足を引っこ抜く姿は滑稽だったね…。
でも豊美らしき死体が発見されたとの情報が入り、事務長が確認に行くと間違いないと言い出し、でも戸谷は豊美ではないと確信しながら豊美は死んだことになり、「違う」なんて言ったらバレてしまうものね。
温泉に行ったチセが男と一緒だったと知り、追跡するが、ギリギリで捕まらなくて、お金を用意しないと地獄だものね。春彦ではなくと豊美でしたね…。
でもなんかみんな戸谷の正体ややっていることを全て知っていて、陥れようとしているように見えてきて仕方ないんですよね〜戸谷がいくらもがいても、バカに見えるというか。

第五章　決別…悪女の最期

えぇ？どうゆうこと？豊美は殺された？主役が殺されるの？
春彦が死亡し、豊美は戸谷にチセと共謀して殺したのかと問いただすが、死因は心筋梗塞で、殺してはいないと言い張って、そんなことあるはずないのに。
春彦が殺されると分かっていながら止めることができなかった豊美は、葬式で倒れてしまい、目を覚ますと戸谷病院で、戸谷に殺意を感じた豊美は暴れるんだけどー精神を病んでいると思われて、確かに尋常ではなかったものね。
自責の念に駆られている豊美は下見沢に「誰にも話さない」と約束して友達の話だと全てを話し、でも下見沢は何も問いただすこともなく聞き、付き合っていたはずなのに友達なんて言われたのに。さらに明日ホテルへ行くように教えてくれて、抱きしめる姿が切なかったわ。でも戸谷病院の理事長になっていたよね？なぜ？
豊美は戸谷が隆子の両親と会う席に乱入して、でも隆子の両親も様子がおかしかったよね？お金持ちなんだよね？
戸谷と豊美は二人で郊外へ行き、戸谷は今日はこのまま泊まろうと言い、でも車を停めキスをした後、戸谷は殺意でいっぱいで、何人も殺して麻痺してるよね。でも本当に殺したの？埋めていたけど。
戸谷は車でボイスレコーダーを見付けて、そこには春彦を殺したことを認めた戸谷の声が入っていて、でも豊美も殺されるの分かっていたよね？なのにボイスレコーダー？戸谷はほっとしたかもしれないけど、裏があるのかな？

第四章　

笹野さ〜ん！いや、春彦さ〜ん、やっぱり殺されちゃったの…あたしも思わず驚愕しちゃったよ。
春彦（笹野高史）殺しを豊美が阻止したことで、チセに打たれ、そう思うと医者って怖い職業だねー中には何が入っているかも分からない点滴されてるかもしれないし、診断書を書かれて、家族も共犯ならうつすべがない。
戸谷は隆子に離婚が成立したら結婚してほしいとプロポーズし、戸谷の魂胆は分かるけどー隆子の目的は？下見沢のため？さらに製薬会社から裁判を起こされ、チセに金を無心するが、求められるのは夫の殺害で、チセってそんなにお金持ってるの？
そんな中、急患で刑事が運ばれてきて、やっと金子くんが出て来ましたね。でも戸谷が倒れ、師長から言われ、見舞いに行くと、罪をなすりつけようとしたくせに隆子とは死ねないけど豊美とは死にたいって甘い言葉に揺らいで、戸谷はすごいわ…豊美の気持ちも分かるほど。でもあたしは下見沢がいいなぁ〜なんか好き。でも出てくるところを葉山が見てたよね？
春彦が入院して来て、また殺すつもりではないかと心配な豊美は何度も見に行き、本人も危ないと言うんだけどー春彦はチセを尊敬しているようで、聞く耳を持たない。でも看護師にこんなこと言われたら不安だよね。
戸谷は隆子の父親からの結婚の条件として3億の財産と示され、下見沢にお金を借りてくるように言い実印と権利書を渡して、信頼しているとはいえもはや怪しいよね？予告でも何か問題になっていたようだし…隆子も共犯？
嘉治が退院しても春彦は個室に移らないと知り、豊美は安心するが、即効で死んじゃってるじゃん。薄っすら笑うチセと無表情な戸谷の顔…してやったりってところでしょうか？

第三章　悪女が牙をむく！

なんか米倉さんと北村さんってなんか新鮮かも。
豊美は戸谷と別れて下見沢と付き合うと言い出して、見せ付けたいとは分かるけど、それで付き合う？
下見沢とデートに出掛けた豊美は、戸谷と隆子に出会って、豊美は帰ろうとするが隆子は豊美が戸谷を好きだと思っていたと、モテることも別にいいって。でも結婚すると言い出して、でも二人きりだとなんで消極的なのはなんで？それが狙い？
戸谷の奥さんは森口瑤子でしたか〜慶子は離婚届を付き付けて、浮気の証拠も。でも戸谷はどうにか慰謝料を安く上げようとしてて、そんなにお金ないの？あげたくないのは分かるけども。
この前言っていたチセが夫（笹野高史）を殺す話を戸谷は実行に移し、豊美に協力を頼むが豊美は拒絶し、当たり前だよね…ずっとそれに悩まされてきたんだもの。
でもチセに呼び出された豊美は戸谷が豊美の医療事故を隠したと言っていたようで、なんて男だろうね。でも笑い飛ばす豊美が恐ろしくもあったわ〜動揺するかと思ったけど、さすがというか。
実行日、夫に精力剤だと薬を飲ませ、計画通りに友達と麻雀中に倒れ、豊美は手伝い、でもブドウ糖で助け、そうだろうと思ったけどーキスなんかしているからだよ。しかしインシュリンを点滴するつもりだったとは…それで死んじゃうんだねー恐ろしい。
共犯ではなく、敵ってことはどうなるのだろうか？争いが始まるのかしら？

第二章　悪党vs白衣を脱いだ悪女

やっぱり龍子は殺されるのね…生きててもらっては困るものね…戸谷が。
龍子の血管に鎮痛剤を刺し、やがて龍子は死亡。戸谷は死亡診断書に心筋梗塞と書き、死亡診断書は誰にも疑われないって怖いことだなぁ。義弟も疎ましく思っていたおかげでなんなく済み、現状に救われたよね…。
でも火葬が済むまでは気が気ではなく、いつ警察が来るかもしれないって、豊美はこっそりと龍子の葬儀に出席して、看護師がそんな急患の葬儀に来るなんておかしすぎるけどね。チセにも会ってしまうし、ここも繋がってたんだ。
そして龍子が火葬され、すべてが終わり、完全犯罪は成立。戸谷は安堵し、しかし豊美は全てが終わっても心は晴れず、葉山にもおかしな態度を取ってしまうし、看護師の仕事も辞めたいとさえ思っているようだし。
実家が資産家の隆子が戸谷に興味を示していると聞き、戸谷はあからさまに態度を変え、しかし下見沢は豊美を紹介して欲しいと言い出して、この男も何のために？北村さんってだけで疑い過ぎ？
そして豊美は純粋な目をした赤ちゃんも抱けなくなったのに、戸谷はなんの迷いもなく抱き上げていて、豊美と戸谷は全く違う人間だと思うよ？共犯者だという大きな繋がりでも繋ぎとめられないような気がする…。

第一章　医師と看護師の危険な情事

全く話が分からないので、みんなが“わるいやつら”なのか、誰かが“わるいやつら”なのか。
大みそかの深夜、心臓発作を起こした急患・横武が運ばれて来て、新人医師では埒が明かないため、敷地内にある院長・戸谷の自宅へ行き、彼を呼び出し、一命を取り留める。
戸谷は前夜に運ばれた横武の妻・龍子（小島聖）と深い関係になっており、なんだか急すぎてなんでそんなことになったのか。二人が手を上げているのがなんだかいやらしく感じた。
豊美は戸谷に食事に誘われ、さらには温泉に誘われ、しかしそこへ藤島チセが現れて、奥さんだと勘違いちたが、こちらも愛人で、しかもW不倫みたいだし。でも余さんは似合いますね。
下見沢がデザイナー・植村隆子を診察して欲しいと頼みに来て、でもなんで脱ぐの？そんなすぐに戸谷が気に入ったの？
元の関係に戻った豊美と戸谷だったが、豊美はやはりひかれているようで、妻も愛人も遊び相手もいるような人を手に負える訳ないのに。でも愛したことで落ちていくお話だから、始まらないけど。
戸谷は龍子に心臓が弱っていく薬だと整腸剤を渡していて、しかし本当に横武が亡くなり、毒物が検出されたようで、なんでなの？誰か別人が？豊美ともみ合いになり、死んだと思ったら首を絞められて、映像が映像なだけにホラーでしたよ。
豊美は鎮痛剤を打ち、でもまた起きれば大騒ぎする…豊美は死亡診断書は戸谷が書くのだからとさらに鎮痛剤を打って、これで死ぬの？そんな話なの？
なんだか全員わるいやつらに見えるんですけど？でも戸谷に惹かれるまだ理由がいまいち分からないし。