第34回　日本アカデミー賞 戻る
35回目を迎えた日本アカデミー賞。
授賞の対象は、2009年12月5日〜2010年11月27日までに公開された作品。優秀賞受賞者は、当協会会員4149名（2010年）により11月26日から行われた各部門別の優秀賞選考投票の結果、決定。年に一度の日本映画の祭典、日本アカデミー賞授賞式。新人俳優賞や主演男優賞、主演女優賞、作品賞、監督賞など主要部門を中心に、最優秀賞発表の瞬間を紹介。2012年3月2日（金）、東京・品川のグランドプリンスホテルにて授賞式が行われる。司会者は、昨年も大役を務めた関根勤と、昨年「悪人」で最優秀主演女優賞を受賞した深津絵里。
3/2（金）　日本テレビ系　21:00-22:54
深津絵里＆関根勤司会決定！No.1映画＆俳優井上真央VS長澤まさみVS宮崎あおい▽永作VS麻生久美子…栄冠は？主演！大泉洋(秘)ウラ話AKB前田を岡村祝福妻夫木感動！天才子役原田芳雄さん涙の秘話
番組ナビゲーター　天野ひろゆき、関根麻里、桝太一アナ
≫公式ホームページ
　 ※最優秀賞には
優秀作品賞
　 　 　 　
大鹿村騒動記 最後の忠臣蔵 ステキな金縛り 探偵はBARにいる 八日目の蟬


　 　 　 　
映画「けいおん！」 コクリコ坂から 手塚治虫のブッダ
赤い砂漠よ！美しく		 豆富小僧 名探偵コナン
沈黙の15分(クォーター)


優秀主演男優賞
　 　大泉 洋 　「探偵はBARにいる」
　 　堺 雅人 　「武士の家計簿」
　原田 芳雄 　「大鹿村騒動記」
　 　三浦 友和 　「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」
　 　役所 広司 　「最後の忠臣蔵」


優秀主演女優賞
　井上 真央 　「八日目の蟬」
　 　長澤 まさみ 　「モテキ」
　 　中谷 美紀 　「阪急電車　片道15分の奇跡」
　 　深津 絵里 　「ステキな金縛り」
　 　宮 あおい 　「ツレがうつになりまして」


優秀助演男優賞
　 　伊勢谷 友介 　「あしたのジョー」
　 　岸部 一徳 　「大鹿村騒動記」
　 　佐藤 浩市 　「最後の忠臣蔵」
　でんでん 　「冷たい熱帯魚」
　 　松田 龍平 　「探偵はBARにいる」


優秀助演女優賞
　 　麻生 久美子 　「モテキ」
　 　小池 栄子 　「八日目の蟬」
　永作 博美 　「八日目の蟬」
　 　満島 ひかり 　「一命」
　 　宮本 信子 　「阪急電車　片道15分の奇跡」


優秀監督賞
　 　阪本 順治 　「大鹿村騒動記」
　 　新藤 兼人 　「一枚のハガキ」
　 　杉田 成道 　「最後の忠臣蔵」
　成島 出 　「八日目の蟬」
　 　三谷 幸喜 　「ステキな金縛り」


優秀脚本賞
　 　荒井 晴彦／阪本 順治 　「大鹿村騒動記」
　奥寺 佐渡子 　「八日目の蟬」
　 　古沢 良太／須藤 泰司 　「探偵はBARにいる」
　 　田中 陽造 　「最後の忠臣蔵」
　 　三谷 幸喜 　「ステキな金縛り」


新人俳優賞
　熊田 聖亜 　「さや侍」
　桜庭 ななみ 　「最後の忠臣蔵」
　渡邉 このみ 　「八日目の蟬」
　上地 雄輔 　「漫才ギャング」
　高良 健吾 　「軽蔑」
　野見 隆明 　「さや侍」
　長谷川 博己 　「セカンドバージン」


話題賞
　作品部門 　「モテキ」
　俳優部門 　前田 敦子


会長特別賞
　故・岡田 茂 　＜製作者＞　2011．5．9没
　故・佐野 武治 　＜照明＞　2011．3．4没
　故・高峰 秀子 　＜俳優＞　2010．12．28没
　故・原田 芳雄 　＜俳優＞　2011．7．19没
　故・森田 芳光 　＜監督＞　2011．12．20没


協会特別賞
　御所園 久利 　＜大道具＞


外国映画賞
　 　 　 　
英国王のスピーチ 猿の惑星：創世記 ソーシャル・ネットワーク ブラック・スワン マネーボール.


「八日目の蝉」祭ですね。確かに良かったけど、「ステキな金縛り」も評価して欲しい。
面白い作品はあったんだけど、なんだか5人選出ってなると、地味な印象でしたね。
キャストより内容の映画だったってことですかね。
永作さんは日本アカデミー賞は助演なんですね！
助演になれば、最優秀助演を受賞。
主演なら井上真央ちゃんではなく、最優秀は永作さんだったでしょうね。
私は井上真央ちゃんなら、深津絵里さんが受賞されるべきだと思いましたけどね。
作品や最後は良かったけど、完全に永作さんと小池さんに食われていましたものね。
スピーチもちょっと当たり前な感じが嫌味っぽかったですね。
原田芳雄さんはみんな納得でしょうね。むしろ受け取っていただきたい感じです。
でんでんさんはまだ映画を観ていないので、楽しみにしておきます。
三谷さんはまた受賞できませんでしたね…。
こういう賞ではなかなか評価されないのが悲しいですよね。
人間味みたいな映画を好む傾向があり過ぎですよね。

日本アカデミー賞『八日目の蝉』が最多10部門で最優秀賞！
　第35回日本アカデミー賞の授賞式が2日、都内で行われ、「大鹿村騒動記」（阪本順治監督）に主演し、昨年7月に亡くなった俳優の原田芳雄さん（享年71歳）が、最優秀主演男優賞に輝いた。故人が同賞を獲得するのは、史上初めて。主演・助演の男女優賞を含めても、1996年（第19回）に「午後の遺言状」で最優秀助演女優賞の乙羽信子さん（1994年12月死去）のみ。原田さんは1991年に「浪人街」「われに撃つ用意あり」で、1993年には「寝取られ宗介」で優秀主演男優賞は受賞したが、最優秀は逃しており、“3度目の正直”となる。また、「八日目の蝉」（成島出監督）が、最優秀作品賞など最多10冠を獲得。
　最多12部門で優秀賞を受賞した『八日目の蝉』は最優秀賞を次々と獲得。初受賞で最優秀主演女優賞を獲得した井上真央は「作品に携わった方がポンポンと最優秀賞をもらっていくので、（自分が受賞できて）ほっと安心しました。わたしには早すぎると思っていましたが、今はうれしくて、誇りに思います」とコメント、同じく初受賞で最優秀助演女優賞を受賞した永作博美も、「感無量って感じです。まだまだ自分には掘り下げられる部分があるということ、役者としての可能性を感じさせていただいた作品になりました。何より、迷惑をかけた家族に感謝しています」と受賞スピーチで喜びをかみしめていた。
　壇上でスピーチを行う『八日目の蝉』のスタッフ・キャストが口をそろえたのは、撮影の大変さ。とりわけ成島出監督の厳しさはたびたび言及され、小豆島ロケでは井上に対し「『東京から来た女優さん』って感じ」とダメ出ししたというほど。そんな成島監督も最優秀監督賞発表の際には「東日本大震災後、それも家族が引き離される映画なので、不安に思っての公開でした」と感慨深げ。被災地からの好意的なコメントに驚いたことを明かすと、「こんなふうに映画が役に立つんだと思いました」と改めて映画の力を感じている様子だった。
　最優秀主演男優賞の原田芳雄さんの名前が呼ばれた瞬間、他の4人の優秀賞受賞者は全員、納得の表情。発表の瞬間、会場のスクリーンに、誰よりも大きくその顔が映し出された。2月29日のうるう日が誕生日の原田さんへ、まるで2日遅れの“誕生日プレゼント”のように、一年の集大成となる舞台で映画界最大の敬意が贈られた。長女の女優・原田麻由（35）は、われんばかりの拍手の中を登壇した。「大鹿村騒動記」は、原田さん自身が阪本監督に企画を持ち込んだところからスタートした作品。麻由は「大鹿村の皆さんがいたからこそ完成した作品。芳雄も『大鹿村生まれの映画だよ』と話していました」。最初に物語の舞台となった長野・大鹿村に感謝した。父はいつも『映画館はおれたちの宝箱だ』と申しておりました。これからもたくさんの作品が世につながれていきますように」と原田さんの遺（のこ）した熱い思いを伝え、もう、原田さんの新作を見ることはできないが「今後も映画館で映画を楽しむことを忘れないでください」と麻由。原田さんが生きていたら、受賞スピーチで口にしたであろう言葉を“代弁”していた。
　『八日目の蝉』以外では、11部門で優秀賞を受賞した『最後の忠臣蔵』は最優秀美術賞のみ、10部門で優秀賞を獲得した『ステキな金縛り』は無冠に終わった。また、現役最高齢の日本映画監督として『一枚のハガキ』で優秀監督賞を受賞した新藤兼人監督に対して、最優秀賞を競った三谷幸喜監督が「僕はぜひ新藤監督に取っていただきたい」とエールを送ったが、最優秀賞受賞には至らなかった。