第48回 ブルーリボン賞
48回目を迎えたブルーリボン賞。
2005年度、東京映画記者会(読売新聞・朝日新聞・毎日新聞・産経新聞・東京新聞・日本経済新聞・共同通信社7紙の映画担当記者で構成)が作品賞20作(同数得票があったため全部で21作品)、各部門は得票上位5名(助演女優賞は同数得票があり6名)を選出。
93年度(「僕らはみんな生きている」「眠らない街 新宿鮫」)、95年度(「写楽」「EAST MEETS WEST」「緊急呼出し/エマージェンシーコール」)に続き、「亡国のイージス」での演技で真田広之が3度目の主演男優賞を射止めた。長いブルーリボンの歴史の中でも主演男優賞を3度も受賞したのは故・三船敏郎さんだけ。ブルーリボン史上初の平成生まれの受賞者も誕生した。新人賞の多部未華子は1989年1月25日生まれ。
ブルーリボン賞
作品の完成度、演技だけに限定せず、映画に取り組む姿勢、人柄も選考対象となるのが特徴。1950年度作品から始まり、67〜74年度まで諸般の事情で中断。初期は大手新聞社、通信社なども含まれていたが、現在は在京スポーツ7紙の東京映画記者で構成する「東京映画記者会」が主催。日本で権威ある映画賞の1つ。ブルーとは青い空の下で取材活動をする記者を象徴し、受賞者にモンブランのペンと青いリボンで結んだ賞状を贈る。
  ※最優秀賞には
作品賞
         
運命じゃない人 ALWAYS 三丁目の夕日 男たちの大和/YAMATO 蝉しぐれ TAKESHIS'
       
NANA パッチギ! フライ,ダディ,フライ 亡国のイージス メゾン・ド・ヒミコ


優秀主演男優賞
  市川染五郎 「阿修羅城の瞳」 「蝉しぐれ」
  岡田准一 「東京タワー」 「フライ,ダディ,フライ」(V6で「ホールドアップダウン」)
真田広之 「亡国のイ−ジス」
  ビートたけし 「TAKESHIS'」
  吉岡秀隆 「ALWAYS三丁目の夕日」 「四日間の奇蹟」
 
優秀主演女優賞
小泉今日子 「空中庭園」
  田中裕子 「いつか読書する日」 「火火」
  中島美嘉 「NANA」
  宮崎あおい 「NANA」
  宮沢りえ 「阿修羅城の瞳」 「トニー滝谷」
  吉永小百合 「北の零年」
 
優秀助演男優賞
  緒形拳 「蝉しぐれ」
  高岡蒼佑 「春の雪」「パッチギ!」
堤真一 「フライ,ダディ,フライ」「ALWAYS三丁目の夕日」
  寺島進 「北の零年」「交渉人真下正義」「TAKESHIS'」「タナカヒロシのすべて」「真夜中の弥次さん喜多さん」
  豊川悦司 「北の零年」 「疾走」 「丹下左膳」(主演)「大停電の夜に」(主演) 「ハサミ男」(主演)「妖怪大戦争」「レイクサイド・マーダーケ−ス」
 
優秀助演女優賞
  蒼井優 「男たちの大和/YAMATO」「亀は意外と速く泳ぐ」「鉄人28号」「ニライカナイからの手紙」(主演)「変身」「星になった少年」
  大楠道代 「空中庭園」「春の雪」
  佐津川愛美 「蝉しぐれ」
  堀北真希 「ALWAYS三丁目の夕日」「逆境ナイン」「深紅」「HINOKIO」
薬師丸ひろ子 「ALWAYS三丁目の夕日」「オペレッタ狸御殿」「レイクサイド・マーダーケース」
 
新人俳優賞
  石田卓也 「蝉しぐれ」
  勝地涼 「空中庭園」「この胸いっぱいの愛を」「亡国のイージス」
  香椎由宇 「リンダリンダリンダ」「ローレライ」「ホールドアップダウン」
  沢尻エリカ 「パッチギ!」
多部未華子 「青空のゆくえ」 「HINOKIO」
 
優秀監督賞
  井筒和幸 「パッチギ!」
  犬童一心 「タッチ」 「メゾン・ド・ヒミコ」 「いぬのえいが」(共同)
  内田けんじ 「運命じゃない人」
佐藤純彌 「男たちの大和/YAMATO」
  山崎貴 「ALWAYS三丁目の夕日」
 
スタッフ賞
  内田けんじ監督 「運命じゃない人」
 
特別賞
  故・岡本喜八監督 <監督>