2011年12月21日公開 ワイルド7　 原作：望月三起也「ワイルド7」　脚本：深沢正樹　監督：羽住英一郎（「THE LAST MESSAGE 海猿」）　主題歌：L'Arc〜en〜Ciel 出演：瑛太　椎名桔平　丸山隆平（関ジャニ∞）　阿部力　宇梶剛士　平山祐介　松本実　要潤　本仮屋ユイカ　吉田鋼太郎　深田恭子　中井貴一　ほか 「バイクに乗った七人のアウトロー警視」というキャッチコピーで、1969〜79年に「週刊少年キング」に連載され、1972年にはテレビドラマ化もされた望月三起也原作の同名人気コミックを映画化。選りすぐりの犯罪者の中から徴集された7人の警察官（ワイルド7）が、超法規的存在として悪人を問答無用で裁いていくハイパーアクションエンターテイメント。ある日、“ワイルド7”の出動を要する事件が発生。メンバーたちが犯人を追い詰めた瞬間、謎のスナイパーが現われ犯人を射殺して逃走する。ワイルド7の最年少で実働部隊のリーダーを務める飛葉大陸はスナイパーを追跡するものの見失ってしまう。飛葉は、追跡の際に迷い込んだ埠頭のクラブで黒髪の美しい女性ユキと出会い、惹かれ合うようになるが、ユキには秘密があった。
	2011年12月10日公開 源氏物語 千年の謎　 原作：紫式部「源氏物語」　脚本：川崎いづみ　監督：鶴橋康夫（「愛の流刑地」） 出演：生田斗真　中谷美紀　窪塚洋介　東山紀之　真木よう子　多部未華子　芦名星　蓮佛美沙子　室井滋　　田中麗奈　榎木孝明　甲本雅裕　尾上松也　東儀秀樹　佐久間良子（特別出演）　ほか 平安時代の恋愛小説「源氏物語」が映画化。光源氏や藤壺、六条御息所、夕顔らが登場する原作の物語と、作者の紫式部、藤原道長、安倍晴明ら実在の人物が虚実入り交じって情念をぶつけ合う異色の平安エンターテインメント。「源氏物語」は約1000年前、紫式部が書いた古典の大作。美ぼうと才能に恵まれ、女性遍歴を重ねる光源氏の華やかな生涯が描かれる。今回の映画は登場人物が現実と想像の世界を行き来し、怨霊（おんりょう）などと交わる新感覚の物語。「源氏物語」の映画化は、天海祐希が光源氏を演じた2001年の「千年の恋　ひかる源氏物語」以来。光源氏役はこれまで、その時代の超人気俳優が起用され、映画では1951年に戦前戦後の大スターの長谷川一夫さんが、1961年版では当時年間10本前後の映画に主演していた銀幕のトップスター・市川雷蔵さんが演じて評判となった。ジャニーズ事務所では東山紀之が1991年のTBS系「源氏物語　上の巻・下の巻」で青年時代を務めたことがある。2010年2月に公開された映画初出演にして初主演作「人間失格」（荒戸源次郎監督）の撮影中から、「角川会長から『生田斗真で源氏物語をやりたい』と言われ続けてきた」と生田。その撮影から約1年を経て、光源氏役が正式決定。生田は時代劇初挑戦。
	2011年11月26日公開 映画　怪物くん　 原作：藤子不二雄A「怪物くん」　脚本：西田征史　監督：中村義洋 出演：大野智　松岡昌宏　稲森いずみ　八嶋智人　川島海荷　上島竜兵　チェ・ホンマン　濱田龍臣　上川隆也　北村一輝　稲森いずみ　鹿賀丈史　ほか 藤子不二雄A氏が、60年代後半に連載した漫画が原作で、68年にモノクロ、80年にはカラーでテレビアニメ化。2010年4月に連続ドラマが放送され、全話の平均視聴率は13.9％を記録。2010年の大みそかに放送された「NHK紅白歌合戦」では、企画コーナー「キャラクター紅白歌合戦」で大野智が「怪物くん」として「ユカイツーカイ怪物くん」の歌を披露した。映画化の目玉は3Dで、ドラマでの特殊メークやCGを駆使した映像がさらに3Dによって臨場感がアップ。海外ロケも行う壮大な映像に3Dならではの奥行きをつけ、劇場の大スクリーンをフルに生かしたスペクタクル感に、ドキドキワクワク感を満載し、親子そろって楽しめるエンターテインメント作品に仕上げる。メガホンをとるのは、「ゴールデンスランバー」「ジェネラル・ルージュの凱旋」の中村義洋監督。大野のほか八嶋智人、上島竜兵、チェ・ホンマンが演じたドラキュラ、オオカミ男、フランケンは映画版でも健在。また、「TOKIO」の松岡昌宏、川島海荷、濱田龍臣、稲森いずみ、鹿賀丈史ら豪華レギュラーメンバーが脇を固める。大野智にとって、「嵐」のメンバー全員と犬童一心監督作「黄色い涙」（2007）に主演しているが、単独名義では映画初主演となる。
	2011年11月26日公開済 ハードロマンチッカー　 原作：グ・スーヨン「ハードロマンチッカー」　脚本・監督：グ・スーヨン　エグゼクティブプロデューサー：木下直哉、角川春樹、遠藤茂行　プロデューサー：片岡公生、原田雅弘　主題歌：黒夢 出演：松田翔太　永山絢斗　柄本時生　遠藤要　渡部豪太　川野直輝　金子ノブアキ　落合モトキ　遠藤雄弥　ペ・ジョンミョン　石垣佑磨　淡路恵子　白竜　真木蔵人　渡辺大　芦名星　真木よう子　中村獅童　渡部篤郎　ほか グ・スーヨン監督のデビュー小説を映画化。下関を舞台に、特定の相手とはつるまずに生きる在日韓国人2世の青年が、後輩の起こした事件をきっかけに暴力の連鎖に巻き込まれていく壮絶な姿を描く。下関に生まれ育ったフリーターの青年・グー。在日韓国人2世の彼は、ヤクザからも刑事からも声をかけられる顔の広い男だが、誰とも深くは関わらず、高校中退後の日々を怠惰に過ごしていた。そんなある日、後輩の辰とマサルが敵対する高校生の家に殴りこむという事件が起きる。グ・スーヨン監督は、ACC最高賞をはじめ多くの広告賞に輝いたCMディレクターの顔をもつ。これまでも下関出身、在日韓国人2世の出自をもとにした映画「偶然にも最悪な少年」「THE 焼肉 MOVIE プルコギ」を発表。松田翔太はくしくも作品の舞台となるのは、父である故・松田優作さんの故郷である山口・下関と、福岡・小倉。
	2011年11月19日公開 アントキノイノチ　 原作：さだまさし「アントキノイノチ」　脚本：田中幸子、瀬々敬久　監督：瀬々敬久 出演：岡田将生　榮倉奈々　松坂桃李　原田泰造　染谷将太　檀れい　鶴見辰吾　柄本明　堀部圭亮　吹越満　津田寛治　宮崎美子　ほか 第35回モントリオール世界映画祭イノベーションアワード受賞。「余命1ヶ月の花嫁」「Life天国で君に逢えたら」など、“命”と向かい合い続けた製作チームが贈る、衝撃の青春ストーリー。さだまさしの書き下ろし小説第5弾『アントキノイノチ』が映画化。2009年に小説が発売されて反響を呼んだ『アントキノイノチ』は、生きることに絶望した男女が遺品整理業を通して未来に踏み出していく姿を描いた感動作。高校時代に友人を“殺した”ことがきっかけで、心を閉ざしてしまった永島杏平。 3年後、父の紹介で遺品整理業の現場で働き始めた杏平は、久保田ゆきと出逢う。命が失われた場所で共に過ごす中で、次第に心を通わせていく2人。 そんなある日、ゆきは衝撃的な過去を杏平に告げる。そして、杏平の前から姿を消してしまう。
	2011年11月19日公開 指輪をはめたい　 原作：伊藤たかみ「指輪をはめたい」　脚本・監督：岩田ユキ（『檸檬のころ』『ヘアスタイル／おさげの本棚』）　製作総指揮：木下直哉　プロデューサー：武部由実子・平林勉　音楽：加羽沢美濃 出演：山田孝之　小西真奈美　真木よう子　池脇千鶴　二階堂ふみ　山内健司　佐藤貴広　マギー司郎　水森亜土　ほか 芥川賞作家・伊藤たかみの小説を映画化。ひょんな事故で記憶の一部を喪失した独身で29歳の主人公が、三股交際していた3人の恋人から同時に結婚を迫られ、誰に婚約指輪をわたすべきか悩む姿を描く。片山輝彦は29歳独身の製薬会社の営業マン。ある日、営業先のスケートリンクで頭を打って、気を失ってしまう。目が覚めて、鞄の中を見てみると、そこには婚約指輪が。しばらくすると、輝彦の前に彼女だと名乗る年齢も外見もばらばらの女性が3人現れる。ということは、きっと3人のうちの誰かに決めたはず。輝彦はその想いを胸に、プロポーズするはずだった相手を思い出そうと、彼女たちとのデートを重ねる。だが、彼女たちはそれぞれに魅力的で、一考に思い出すことが出来ないまま、やがて指輪だけが知る真実が徐々に明らかになっていく。輝彦は一体誰にプロポーズするはずだったのか？指輪だけが知る真実とは？！30歳を目前に控えた独身男子の結婚相手と失くした記憶をめぐるラブファンタジー。
	2011年11月5日公開 カイジ2〜人生奪回ゲーム〜　 原作：福本伸行「カイジ」　脚本：福本伸行、山崎淳也、大口幸子　監督：佐藤東弥　エグゼクティブプロデューサー：奥田誠治、神蔵克　企画プロデュース： 藤村直人、山口雅俊　製作指揮：宮崎洋　製作：菅沼直樹、堀義貴、市川南、弘中謙、平井文宏、阿佐美弘恭、吉川富夫、山口雅俊 出演：藤原竜也　伊勢谷友介　吉高由里子　松尾スズキ　柿澤勇人　光石研　嶋田久作　生瀬勝久　香川照之　ほか 福本伸行の人気コミックを実写映画化した「カイジ　人生逆転ゲーム」（2009）のシリーズ第2作。原作でも人気のエピソード「欲望の沼」をベースに、映画オリジナルのゲームを加えて描く。今回は原作者の福本伸行が中心となって脚本を手がけ、原作にはないオリジナルゲームを考案。前作を凌駕する熾烈な心理戦が、またしても繰り広げられる。数々の命がけのゲームに勝利し、多額の借金を帳消しにした伊藤カイジ。まさに人生の逆転を果たしたと思いきや、1年も経たないうちに、またしても借金まみれの負け組に。再逆転を目指すカイジが今回挑むのは、当たれば10億円以上を稼げるモンスターマシーン、通称“沼”。ただでさえ難攻不落の“沼”を、更に100％攻略不可能なようにコントロールしているのは、裏カジノの若き支配人・一条聖也。しかも、一条とカイジの間には、驚愕の因縁があった。地上300ｍの超高層ビルの間に渡された細い鉄骨を渡るという命がけのゲームに挑戦し渡りきったのは、一条とカイジの2人だけだったのだ。そんな一条が支配する“沼”を攻略するため、同じく負け組の石田裕美、坂崎孝太郎、そして今までカイジの行く手を阻み続けていた利根川幸雄とまで手を組む。
	2011年10月29日公開 ステキな金縛り　 脚本・監督：三谷幸喜　プロデューサー：前田久閑、土屋健、和田倉和利　製作：亀山千広、島谷能成　企画：石原隆、市川南　音楽：荻野清子 出演：深津絵里　西田敏行　阿部寛　竹内結子　浅野忠信　中井貴一　市村正親　小日向文世　小林隆　KAN　木下隆行（TKO）　山本亘　山本耕史　戸田恵子　浅野和之　生瀬勝久　梶原 善　阿南健治　近藤芳正　佐藤浩市　深田恭子　篠原涼子　唐沢寿明　ほか 三谷幸喜監督の3年ぶりとなる新作「幽霊が出てくる法廷ミステリー」。前作「ザ・マジックアワー」に続く三谷作品出演となる女優・深津絵里がダメ弁護士役で主演。将来性ゼロの三流弁護士エミ。事務所のボスから、ある資産家の妻殺しの容疑で捕まった男の弁護を頼まれる。彼には、事件があった夜、旅館の一室で金縛りに遭っていたというアリバイがあった。無実を証明出来るのは、一晩中彼の上にのし掛かっていた、落ち武者の幽霊だけ。エミは早速その旅館を訪れ、その夜、金縛りに遭う。目の前に現れた落ち武者に、エミは裁判で証言するよう依頼する。人生のどん詰まりに立たされたダメダメ弁護士と、421年前に無念の死を迎えた落ち武者幽霊の奇妙な友情。二人の前に立ちはだかるのは、一切の超常現象を信じようとしない堅物検事。かくして全世界の注目の中、幽霊裁判は幕を開けた。特定の人にしか見えない幽霊が法廷に立つ。前代未聞の裁判の結末は？
	2011年10月22日公開 東京オアシス　 脚本：白木朋子、松本佳奈、中村佳代　監督：松本佳奈、中村佳代 出演：小林聡美　加瀬亮　黒木華　原田知世　ほか 「かもめ食堂」「めがね」「プール」「マザーウォーター」のキャストによる新作。2人の監督、3人の脚本によって織りなされるアンソロジーで、『マザーウォーター』を監督した松本佳奈（監督・脚本）、初監督となる中村佳代（監督・脚本）、『マザーウォーター』に続いて白木朋子（脚本）が担当する。女優・トウコと旅先で出会う人々の交流を軸に、東京という街の持つ表情を描く。撮影現場から逃げ出した女優トウコは、コンビニで出会った見ず知らずの男ナガノの車に乗せてもらう。ある映画館では、以前一緒に仕事をしたことのあるキクチに声をかけられ、人気のない動物園では、浪人生活が続き落ち込んでいるヤスコに思わず声をかける。過去の作品は海外や地方が舞台となっており、のどかな風景が特徴として味わいを醸し出していたが、今回はタイトルにもあるように東京が舞台。今回から新加入した原田と黒木は、映画館で出会う昔の仕事仲間キクチ役、受験や面接で失敗を繰り返すヤスコ役を演じる。黒木華（はる）は、劇作家・野田秀樹の主宰するNODA・MAPの公演にオーディションから抜擢され、そのまま続けて3作連続で出演を果たして注目を集め、映画初出演。
	2011年10月22日公開 スマグラー おまえの未来を運べ　 原作：真鍋昌平「SMUGGLER」　脚本：山口雅俊、山本健介　脚本・監督：石井克人　主題歌：Superfly「愛をくらえ」　イメージソング：Superfly「I My Me Mine Mine」 出演：妻夫木聡　永瀬正敏　松雪泰子　満島ひかり　阿部力　我修院達也　テイ龍進　島田洋八　高嶋政宏　小日向文世　安藤政信　ほか 「闇金ウシジマくん」で2011年の小学館漫画賞を受賞し、いま最も注目を集めている真鍋昌平の初期代表作で、2000年に3か月にわたって「アフタヌーン」（講談社刊）で連載され同名コミックを映画化。主人公は役者になる夢に挫折し、その場しのぎで暮らすフリーターの砧涼介。誘われるままに儲け話に乗って、逆に借金を背負うことになった彼が、日給5万円の高額の運送屋のバイトをすることに。初仕事で涼介が運ぶことになったのは、なんと死体！　“スマグラー”（smuggler＝密輸業者、密入出者の意）と呼ばれるこの運び屋の仕事は、危険な荷物の運搬だった。たった一度のミスが命取りになる、死と隣り合わせの世界にいることを知る涼介だったが…。『鮫肌男と桃尻女』での鮮烈な長編デビューを飾って以来、常にその独自のエンターテイメント性が高い評価を受け、観客はもちろん、多くの映画人の支持を集めてきた石井克人がアクの強いキャラクターたちが織りなす強烈な物語を実写化。ハイスピードカメラを駆使した迫力のアクション演出とその映像美に注目が集まる。
	2011年10月8日公開済 夜明けの街で　 原作：東野圭吾「夜明けの街で」　脚本：川�浮｢づみ　監督：若松節朗　エンディングテーマ：久保田利伸「声にできない」 出演：岸谷五郎　深田恭子　木村多江　石黒賢　黄川田将也　田中健　萬田久子　中村雅俊　ほか ミステリーの代名詞である作家・東野圭吾が初めて“恋愛”をテーマに執筆したことで話題を呼んだ同名小説が映画化。サザンオールスターズの代表曲のひとつ「LOVE AFFAIR〜秘密のデート〜」に感化されて書いたことでも知られている。禁じられた恋に、衝撃の結末。美しい妻との平凡な家庭に恵まれた男が、謎めいた雰囲気を持つ部下の女性と、甘く残酷な不倫の恋に溺れてゆく。家庭では優しい夫と父親を変わらず演じながら、クリスマスイブも、バレンタインも嘘を重ねて秋葉のもとに向かわずにはいられない。やがて彼女は、自分の過去に起きたある事件について男に語りだす。その謎と彼女の孤独を知った男は、より一層彼女との関係に溺れていく…。「これは地獄だ、甘い地獄―」。情熱と不安の中で、男はどこまで女の謎を愛せるのか。この恋の、驚愕の結末とは…？監督は「ホワイトアウト」「沈まぬ太陽」の若松節朗監督。骨太な作品で知られる若松監督にとって、男女の機微を主軸に置く同作の演出は新境地開拓といえる。
	2011年10月8日公開済 ツレがうつになりまして。　 原作：細川貂々「ツレがうつになりまして。」　監督：佐々部清 出演：宮崎あおい　堺雅人　吹越満　津田寛治　犬塚弘　梅沢富美男　田山涼成　大杉漣　余貴美子　ほか 原作は細川貂々の実話を基に、イラストを交えて綴った同名エッセイ。タイトルの通り、パートナーのうつ病という一見、暗くなりがちなテーマを扱いつつも、深刻にならず、油断せず、世の中や人のせいにせず、という姿勢で淡々と“2人で生きていく”姿を描き出し、2006年の発売以来30万部を超えるベストセラーとなっている。2009年には藤原紀香、原田泰造（ネプチューン）という組み合わせでNHKで連続ドラマとして放送。ネガティブでおっとりキャラの妻“ハルさん”と生真面目な夫“ツレ”は仲の良い夫婦。ツレは仕事をバリバリこなし毎朝お弁当まで作ってしまうスーパーサラリーマン。一方、ハルさんは売れない漫画を描きながら、イグアナのイグに癒され、ツレに守られ、マイペースな毎日を送っていた。ところが、ツレはうつ病になり、会社を辞め主夫になる。ツレがこの病気になったことには、きっと何か意味があるはず…と考えるようになったハルさんは、以前より明るい性格になり、グチグチ文句を言わなくなった。そして、自分が本当に描きたいものを見つけたハルさんは、自分たち夫婦のようにうつ病に苦しむ人の力になれるような漫画、家族と患者の両方の立場から描いた漫画を描き上げる。単行本の出版も決まり、ツレの体調も徐々に回復に向かっていった。そしてハルさんたち夫婦におとずれた人生の小さなつまずきの先には、ある奇跡のような出来事が待っていた…。
	2011年10月1日公開済 はやぶさ／HAYABUSA　 脚本：白崎博史、井上潔　脚本：白崎博史、井上潔　監督：堤幸彦　エグゼクティブプロデューサー：玉江唯　プロデューサー：井上潔　音楽：長谷部徹 出演：竹内結子　西田敏行　高嶋政宏　佐野史郎　山本耕史　鶴見辰吾　筧利夫　甲本雅裕　生瀬勝久　マギー　正名僕蔵　六角慎司　高橋長英　生瀬勝久　ほか NASAでさえも成し遂げなかった快挙――太陽系誕生の謎を解く手がかりとなる小惑星のサンプルを持ち帰る―というミッションを成し遂げた「はやぶさ」と、プロジェクトに携わった人々の7年間にわたる挑戦と苦闘の日々を描く。 2010年6月13日、日本から打ち上げられた小惑星探査機＜はやぶさ＞が、いくつもの絶体絶命のピンチを乗り越えて、地球に帰って来た。月以外の天体からサンプルを採取して持ち帰るという、NASAでさえ成し得なかったミッションを果たすために―。わずか1〜2メートル四方の小さな＜はやぶさ＞の7年間・60億キロに及ぶ旅を支えたのは、ユニークな経歴を持つメンバーで結成されたプロジェクトチームだった。プレッシャーと、次々と降りかかるトラブルに、心を一つにして立ち向かうチームのメンバーたち。不屈の魂を持つ彼らに心をわし掴みにされた日本の映画人とハリウッドのスタジオが協力タッグを組み、プロジェクトチームの闘いの日々を追いかけた、感動のエンタテインメント。メガホンをとるのは映画『20世紀少年』シリーズの堤幸彦監督。JAXAの全面協力のもと、4月13日にクランクイン。「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルが着陸したオーストラリアのウーメラ砂漠など海外でも撮影。
	2011年9月23日公開済 モテキ　 監督・脚本：大根仁　製作：井澤昌平、市川南　P：鈴木一巳、岡部紳二、露木友規枝、市山竜次　エグゼクティブプロデューサー：中尾哲郎、塚田泰浩　音楽：岩崎太整　オープニングテーマ：フジファブリック「夜明けのBEAT」　メインテーマ：女王蜂「デスコ」 出演：森山未來　長澤まさみ　麻生久美子　仲里依紗　真木よう子　新井浩文　金子ノブアキ　リリー・フランキー　ほか 2010年にテレビ東京系で放送された連続ドラマ「モテキ」が、森山未來主演、大根仁監督・脚本で映画化。「モテキ」は2008〜2010年に「イブニング」（講談社）で連載され、コミックス全4巻で発行160万部を超える人気作。昨年、森山主演でテレビドラマ化され、映画は久保さん書き下ろしの完全オリジナルストーリー。派遣社員を卒業し、ニュースサイトのライター職で新しい生活を踏み出した藤本幸世31歳に、ある日突然“モテ期”が訪れる。全くタイプの違う4人の美女の間で揺れ動く幸世は、本当の恋愛にたどり着けるのか…。4人の美女役は、主人公の幸世とツイッターで知り合うキュートな雑誌編集者で“殺しの笑顔”を持つ松尾美由紀役を長澤、美由紀の親友で幸世に“逆告白”をする清楚で素朴な年上の女性会社員・桝本留未子役を麻生、幸世に“逆プロポーズ”をする秘密だらけのガールズバーの美人店員・愛役を仲、激しい毒舌と下ネタで幸世を叱咤激励する先輩社員・唐木素子役を真木が演じる。ドラマ本放送時はフジファブリックによる主題歌「夜明けのBEAT」および、Half-Lifeによるエンディングテーマ「J-POP」も話題を集めた。また、ライブイベント「モテキナイト」も開催されるなど、音楽ファンにもなじみの深い作品として知られている。森山と長澤は、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」（2004年）以来の共演。
	2011年9月23日公開済 セカンドバージン　 脚本：大石静　監督：黒崎博　主題歌：倖田來未「愛を止めないで」 出演：鈴木京香　深田恭子　長谷川博己　ほか 2010年10〜12月に放送されたNHKの連続ドラマ「セカンドバージン」が映画化。NHKでは珍しい濃厚なベッドシーンも話題となり、社会現象を巻き起こした大人のラブストーリー。ドラマ放送時には描かれなかった衝撃の真実を、マレーシアの首都クアラルンプールを舞台に新たに描く。主要キャストは続投。不倫相手役の俳優・長谷川博己は映画初出演。出版業界では名の知れた辣腕プロデューサー、中村るいは、20代の頃に離婚して以来、仕事一筋に生きてきた。45歳になって、既に妻を持つ17歳下のネット証券会社社長、鈴木行と恋に落ちる。困難な状況を越えて求め合い、試練を乗り越え、一緒に暮らし始めたふたりだったが、ある日、行は忽然とるいの前から姿を消してしまう。5年後、出張先のマレーシアでるいは、行と運命的な再会を果たすが、行はるいの目の前で銃弾に倒れてしまう。事故を知った、行の妻・万理江もマレーシアにやって来て…。映画では男女関係に厳格なイスラム教の国・マレーシアでロケを敢行し、狂おしくも切ない大人の恋愛を艶めかしく大胆に描写する。
	2011年9月23日公開済 僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.　 原作：葉田甲太「僕たちは世界を変えることができない。」　脚本・監督：深作健太 出演：向井理　松坂桃李　柄本佑　窪田正孝　村川絵梨　ほか 自身の経験を基にした体験記として2008年に自費出版された葉田甲太による「僕たちは世界を変えることができない。」が映画化。気軽なイベント・サークルに籍を置き、漫然と日々を過ごしてきた医大生がある日、ふと目にしたボランティア募金のパンフレットがきっかけで、ノリで募金活動を開始。カンボジアに学校を建てるべき周囲を巻き込みながら奔走する大学生の熱い思いや葛藤を描く。コータは、「150万円の寄付で学校が建つ」という言葉に触発され、仲間に働きかけて募金活動を開始。ビラ配りからナンパまでして資金を集めてチャリティイベントを行い、さらには現地リサーチのためにカンボジアへのスタディ・ツアーまで敢行する。想像以上の厳しい現実を現地で目の当たりにし、農村の少年に学校の設立を約束したコータだが、自らの非力を実感し打ちひしがれる。さらに、イベントに協力してくれた企業の社長が不正取引で逮捕され、サークルの評判はガタ落ち。仲間たちとは将来や生き方を巡って衝突…。果たしてコータは目標額を集められるのか？ 向井理は映画初主演。
	2011年9月17日公開済 アンフェア the answer　 原作：秦建日子「推理小説」 脚本・監督：佐藤嗣麻子　音楽：住友紀人 出演：篠原涼子　佐藤浩市　山田孝之　阿部サダヲ　加藤雅也　吹越満　大森南朋　寺島進　香川照之　ほか 『アンフェア』の劇場版第2弾。2006年1月期にフジテレビ系で放送され、2007年3月に公開された劇場版の前作は27.2億円のヒットを記録。前作から約4年が経過した今作では、北海道の紋別警察署に異動になった雪平に連続殺人事件の容疑が掛けられ、自分を陥れた巨大な陰謀と黒幕の正体を暴くため、雪平の孤高の逃避行がスタートする。検挙率ナンバーワンの美人刑事・雪平夏見（篠原涼子）は、のどかで平和な北の大地・紋別署で勤務する日々を送っていたが、ある日、彼女に連続殺人事件の容疑がかけられる。警察内部の機密が隠されているといわれるUSBが事件と関係があることを突き止めた雪平は、追跡を交わしながら事件の全ぼうを暴くため逃避行を開始する。メガホンをとるのは、前作と今作の脚本も手がける佐藤嗣麻子。篠原涼子を筆頭とした阿部サダヲ、加藤雅也、寺島進、香川照之らオリジナルメンバーに加え、これまでに三浦春馬、瑛太、椎名桔平、江口洋介などが個性的なキャラクターを演じてきたように、佐藤浩市、山田孝之、大森南朋がキーマンとして新登場する。
	2011年9月10日公開済 探偵はBARにいる　 原作：東直己「探偵はバーにいる」　脚本：古沢良太、須藤泰司　監督：橋本一　エグゼクティブプロデューサー：平城隆司　企画：香月純一、森田潔　プロデューサー：須藤泰司、上田めぐみ、今川朋美　音楽プロデューサー：津島玄一　音楽：池頼広 出演：大泉洋　松田龍平　小雪　西田敏行　マギー　榊英雄　本宮泰風　安藤玉恵　新谷真弓　街田しおん　桝田徳寿　野村周平　カルメン・マキ　中村育二　阿知波悟美　田口トモロヲ　波岡一喜　有薗芳記　竹下景子　石橋蓮司　松重豊　高嶋政伸　ほか 札幌を舞台に危険に巻き込まれるスリリングな犯罪ミステリー。行きつけの札幌・ススキノのバーにいた探偵と相棒の高田は、コンドウキョウコという女からの依頼の電話を受けて早速行動を開始。しかし、何者かに連れ去られ、雪に埋められてしまうという事態に。報復しようと立ち上がった2人の前に、謎の美女・沙織と実業家・霧島という人物、そして四つの殺人事件が浮かび上がる…。
	2011年8月27日公開済 神様のカルテ　 原作：夏川草介「神様のカルテ」　脚本：後藤法子　監督：深川栄洋（「60歳のラブレター」） 出演：櫻井翔　宮崎あおい　要潤　吉瀬美智子　岡田義徳　朝倉あき　原田泰造　西岡徳馬　池脇千鶴　加賀まりこ　柄本明　ほか 2010年現役医師・夏川草介氏のデビュー作で、第10回小学館文庫小説大賞を受賞し、本屋大賞2位の傑作ベストセラー同名小説を映画化。昨年8月の発売と同時に話題となり、現在累計発行部数も30万部に達する勢いとなっている。美しい自然に囲まれる長野・松本を舞台に、地方医療の現実に立ち向かう一人の若者が、さまざまな人物と触れ合う中で、内科医としての生き方を見つけて本物の医師になっていくまでの成長過程を描く。立ったまま食事するなど風変わりな一面もあるが、夏目漱石と妻をこよなく愛す内科医・栗原一止（くりはらいちと）。そして、可憐な魅力を持つ妻であると同時に信念を持った山岳写真家・栗原榛名（くりはらはるな）。栗原一止が末期がんの女性との出会いなどで医師として成長していく姿を描く人間ドラマ。感動だけではなく、やや風変わりな性格や友人との関係はユーモラスに描く。大ヒット映画「世界の中心で、愛を叫ぶ」「いま、会いにゆきます」のプロデュースチームが再結成し、ドラマ「ブラックジャックによろしく」など医療ものに定評がある後藤法子さんが脚本を担当。昨年「60歳のラブレター」がヒットした深川監督がメガホンを執る。櫻井翔は演技経験は豊富だが、夫役は2004年の映画「ピカ☆☆ンチ」以来2度目で、医師役は初めて。
	2011年8月27日公開済 日輪の遺産　 原作：浅田次郎「日輪の遺産」　脚本：青島武　監督：佐々部清　製作：池田宏之、阿佐美弘恭、長尾忠彦、臼井正明　プロデューサー：根津勝、臼井正明、青島武　製作代表：椎名保　協力プロデューサー：井上文雄　企画：嵐智史、三宅澄、高松宏伸　音楽：加羽沢美濃　イメージソング：元ちとせ「永遠（トワ）の調べ」 出演：堺雅人　中村獅童　福士誠治　森迫永依　土屋太鳳　金児憲史　柴俊夫　串田和美　山田明郷　野添義弘　麿赤兒　ジョン・サベージ　麻生久美子　塩谷瞬　北見敏之　ミッキー・カーチス　八名信夫　ユースケ・サンタマリア　八千草薫　ほか 直木賞作家・浅田次郎氏のベストセラー小説「日輪の遺産」が映画化。帝国陸軍がダグラス・マッカーサーから奪取した時価200兆円の財宝をめぐる壮大な物語。終戦間際、財宝を隠す密命を実行する軍人と少女たちの日本復興への思いを描く。マッカーサーの財宝 200兆円を隠匿せよ」終戦間近の昭和20年8月10日。帝国陸軍の真柴少佐は、阿南陸軍大臣ら軍トップに呼集され、ある重大な密命を帯びる。山下将軍が奪取した900億円（現在の貨幣価値で約200兆円）ものマッカーサーの財宝を、秘密裡に陸軍工場へ移送し隠匿せよ。その財宝は、敗戦を悟った阿南らが祖国復興を託した軍資金であった。真柴は、小泉中尉、望月曹長と共に極秘任務を遂行。勤労動員として20名の少女達が呼集される。御国のため、それとは知らず財宝隠しに加担するが、任務の終わりが見えた頃、上層部は彼女らに非情きわまる命令を下す。果たして少女達の運命は？　そして財宝の行方は？原作小説は1993年に発表され、現在までに50万部を突破。
	2011年8月20日公開済 うさぎドロップ　 原作：宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」　監督：SABU　主題歌：PUFFY 出演：松山ケンイチ　香里奈　芦田愛菜　桐谷美玲　キタキマユ　佐藤瑠生亮　綾野剛　木村了　高畑淳子　池脇千鶴　風吹ジュン　中村梅雀　ほか 累計発行部数60万部を突破した宇仁田ゆみの人気漫画の映画化。独身＆彼女ナシで不器用な主人公・河地大吉と、亡くなった祖父の6歳になる隠し子・リンのちぐはぐな共同生活を描く感動作。祖父が亡くなったことで久しぶりに訪れた実家で、27歳の独身＆彼女なしの青年ダイキチは一人の不思議な6歳の少女と出会う。実はその少女・りんは祖父の隠し子だった…。りんを施設に入れようと言う親族たちの意見に反発したダイキチは、つい、りんを自分が引き取って育てると宣言してしまう。そしてその日から、不器用な男としっかり者の少女とのちょっとちぐはぐな共同生活がスタートする。慣れないながらも一生懸命にりんを育てようとするダイキチと、徐々にダイキチに心を開き始めるりん。二人の姿は観る者すべての心を温かくする。松山ケンイチは6歳の少女を懸命に育てようとする“イクメン”役に初挑戦する。リンに扮するのは、中島哲也監督作「告白」や日本テレビ系ドラマ「mother」「マルモのおきて」で話題を呼んだ天才子役・芦田愛菜。
	2011年8月6日公開済 こち亀 THE MOVIE 勝鬨橋（かちどきばし）を封鎖せよ！　 原作：秋本治「こちら葛飾区亀有公園前派出所」　監督：川村泰祐 出演：香取慎吾　香里奈　速水もこみち　深田恭子　谷原章介　沢村一樹　夏八木勲　平田満　柴田理恵　ラサール石井　伊武雅刀　ほか 秋本治氏が「週刊少年ジャンプ」1976年から連載しているギャグマンガが映画化。コミックスは170巻で累計１億4000万部以上を売り上げており、「少年誌の最長連載記録」としてギネス記録を保持している。2009年8〜9月期にTBS系で連続ドラマ化。映画は完全オリジナル。葛飾区亀有公園前派出所の巡査長・両津勘吉は、破天荒で豪快で型破り、やることなすことすべてハチャメチャで毎日がトラブル続き。同じ派出所の後輩・秋本カトリーヌ麗子や中川圭一をヒヤヒヤさせたり、上司である大原部長にカミナリを落とされる毎日を送っていた。そんなある日、両津は小学校時代のあこがれの同級生・桃子と偶然再会し、心をときめかせる。ところが突如、警察庁長官の孫娘が誘拐されるという大事件が勃発し、さらに桃子がその事件に巻き込まれていることを知った両津は、彼女のために事件解決に乗り出す。しかし事件は意外な展開を見せ、両津は絶体絶命の危機に。果たして両津は事件の真相を暴き、彼女を救うことができるのか？そして、両津の切ない恋心の行方は…？ドラマ版と同じく両津勘吉を香取慎吾、派出所の紅一点・秋本カトリーヌ麗子を香里奈、両津の後輩巡査・中川圭一を速水もこみちが演じる。
	2011年7月23日公開済 ロック 〜わんこの島〜　 脚本：水橋文美江、鈴木智　監督：中江功　プロデューサー：高橋正秀、甘木モリオ、角谷公英　エグゼクティブプロデューサー：臼井裕詞　製作：亀山千広　音楽：吉俣良　主題歌：小田和正「hello hello」 出演：佐藤隆太　麻生久美子　土師野隆之介　岡田義徳　柏原収史　佐原弘起　中林大樹　佐藤二朗　光石研　佐藤仁美　おかやまはじめ　中丸新将　原田美枝子　倍賞美津子　ほか フジテレビの情報番組「めざましテレビ」の人気コーナー「きょうのわんこ」で話題を呼んだ実話を基に、2000年8月の三宅島大噴火により離れ離れになった犬と飼い主一家のきずなをつづる感動作。1人の少年と1匹の犬の友情を通し、家族のあり方や現代社会に失われつつある心と心のつながりを、三宅島の雄大な大自然を舞台に描き出す。2000年8月、雄山の大噴火により全島民が避難することになった伊豆諸島の三宅島。島で民宿「たいよう」を営む野山家は父・松男、母・貴子、祖母・房子、そして息子の芯の4人も避難を余儀なくされ、飼い犬ロックと苦渋の別れを決断することに。慣れない都会での避難生活などさまざまな困難に直面しながらも、野山一家は再び故郷の三宅島に帰ってロックと一緒に暮らすことをあきらめなかったが…。
	2011年7月16日公開済 コクリコ坂から　 原作：高橋千鶴・佐山哲郎「コクリコ坂から」　脚本：丹羽圭子　監督：宮崎吾朗　音楽：武部聡志　主題歌：手嶌葵「さよならの夏〜コクリコ坂から〜」　挿入歌：坂本九「上を向いて歩こう」 声の出演：長澤まさみ、岡田准一　竹下景子　石田ゆり子　柊瑠美　内藤剛志　風吹ジュン　風間俊介　大森南朋　香川照之　ほか 高橋千鶴さんの少女マンガ「コクリコ坂から」がアニメ化。「ゲド戦記」の宮崎吾朗監督で、横浜を舞台に女子高生の初恋物語が描かれる。「コクリコ坂から」は、佐山哲郎さん原作で、80年に少女マンガ誌「なかよし」（講談社）で連載されたマンガ。宮崎駿監督が30年以上前から愛読していたといい、コミックスは絶版になっていたが、スタジオジブリの企画・編集で今年7月に角川書店から新装版が発売されていた。小松崎海は、おさげ髪の平凡な高校生。船乗りの父は事故で行方不明、写真家の母は撮影で海外を飛び回っており、祖母の花と妹の空、弟の陸の世話をしながら留守宅を守っていた。学校では新聞部の風間俊と生徒会長の水沼史郎が起こす騒動に巻き込まれ、家族を巻き込んでドタバタな毎日を送る、東京オリンピック目前の昭和38年を舞台にしたギャグあり、ラブストーリーありの青春マンガ。タイトルの「コクリコ」とはフランス語で「ひなげし」のこと。
	2011年7月16日公開済 大鹿村騒動記　 原案：延江浩　脚本：荒井晴彦　監督・企画：阪本順治　主題歌：忌野清志郎「太陽の当たる場所」 出演：原田芳雄　大楠道代　岸部一徳　松たか子　佐藤浩市　冨浦智嗣　瑛太　石橋蓮司　小野武彦　小倉一郎　でんでん　加藤虎ノ介　三國連太郎　ほか 舞台は、長野県南部に実在する、人口1200人足らずの大鹿村。鹿料理店を営む風祭善は、5日後に控えた大鹿歌舞伎のことで頭がいっぱいだった。そこへ、18年前に駆け落ちした妻、貴子と愛人の幼なじみの治が戻ってくる。さらに、リニア新幹線の誘致をめぐって仲間うちで喧嘩が始まり、台風も接近中。300年の伝統ある大鹿歌舞伎の幕は上がるのか…。はるか昔から、村の安全や五穀豊穣（ほうじょう）を祈願して奉納された村歌舞伎。伝統の裏には、そこに暮らす人々の笑いと涙、憎しみと赦しが詰まっている。そのエッセンスを同作の登場人物にも注入。主人公を取り巻く三角関係は『六千両後日文章　重忠館の段』という歌舞伎の演目の「仇も恨も是まで是まで」というセリフにリンクしていく。原田さんがNHKのドラマ「おシャシャのシャン！」（2008年放送）に出演した際に、村歌舞伎を演じる側も観る側も、その土地に住む人たちが一体になって楽しんでいる様子に衝撃を受け、20年来の付き合いのある阪本順治監督に映画化を提案。阪本監督と脚本家の荒井晴彦がオリジナル脚本を書き上げた。通常の入場料金1800円から大幅に“値下げ”した1000円均一料金で劇場公開することを決定。原田芳雄は腸閉そくと肺炎を併発し闘病中だったが、7月11日の東京・新宿バルト9で行われた完成披露試写会に車椅子で出席、声が出にくいため、共演者の石橋蓮司さんがメッセージを代読。7月16日の初日舞台挨拶は欠席。2011年7月19日9時35分に上行結腸癌から併発する肺炎のため、逝去（享年71）。本作が遺作となる。
	2011年6月25日公開済 アンダルシア 女神の報復　 原作：　脚本：池上純哉　監督：西谷弘　音楽：菅野祐悟　プロデューサー：臼井裕詞、和田倉和利　エグゼクティブプロデューサー：石原隆　製作：亀山千広、市川南、寺田篤、水口昌彦、杉田成道、永田芳男　主題歌：IL DIVO「TIME TO SAY GOODBYE」 出演：織田裕二　黒木メイサ　戸田恵梨香　福山雅治（特別出演）　伊藤英明　鹿賀丈史（特別出演）　谷原章介　夏八木 勲　ほか 「アマルフィ〜女神の報酬」の続編が、連続ドラマから再び映画へ。スペイン北部に隣接する公国・アンドラで起こった日本人投資家の殺人事件から主人公・黒田が国際犯罪の闇に迫っていく。スペイン北部に隣接する公国・アンドラで、日本人投資家が殺害された。国際会議の準備でパリを訪れていた外交官・黒田は、事態を把握すべく調査を命じられ、2人の事件関係者と出会った。遺体の第一発見者、ビクトル銀行員・新藤結花。事件の担当者、インターポール捜査官・神足誠。何者かに狙われて怯える結花。黒田に捜査情報を隠そうとする神足。事件の裏に隠された“国際犯罪の闇”とは？真相を追う黒田に、最大の危機が訪れる。“外交官・黒田康作” に対立するインターポール捜査官・神足誠（こうたりまこと）役に、伊藤英明が抜擢。東宝が歴代過去最高の興行収入を記録した昨年、大人気シリーズ「踊る大捜査線」「海猿」の劇場版第3弾で共に興行収入70億円突破を記録し、記録更新に大いに貢献した主演俳優・織田裕二と伊藤英明の豪華共演の実現。撮影は、1月上旬にスペイン・バルセロナでクランクイン。アンドラ、そしてアンダルシア地方での撮影を経て、2月中旬にスペインでの撮影を終え、2月末より日本での撮影を行い、4月上旬にオールクランクアップ。
	2011年6月18日公開済 東京公園　 原作：小路幸也「東京公園」　監督・脚本：青山真治 出演：三浦春馬　榮倉奈々　小西真奈美　井川遥　ほか 「東京バンドワゴン」でブレイクした小路幸也原作の小説を、『サッド ヴァケイション』以来およそ4年ぶりの長編作となる青山真治監督が映画化。カメラマン志望の青年と、彼を取り巻く立場の違う3人の女性との関係を映し出す。東京の公園で、家族写真を撮り続ける大学生の光司は、幼い頃に亡くした母の影響でカメラマンを目指していた。光司は時間があると公園に出かけ、そこで遊ぶ家族に声をかけ、写真を撮るのが好きだ。ある日、ベビーカーを押しながら散歩する美しい女性を見かけ、思わずシャッターを切ると「なに撮ってるんだよ！」と彼女の夫から怒られる。しかし、その数日後、その夫から「妻の写真をこれからも撮って自分に送ってくれ」という依頼が。この依頼をきっかけに自分自身と、そしてそばにいる女性たちと向き合うことになる。幼なじみの富永。義姉の美咲。そして、ファインダー越しに佇む女性。光司の視線が3人の女性をまっすぐ見つめるとき、彼自身もまた変わりはじめていく。
	2011年6月11日公開済 奇跡　 監督：是枝裕和　主題歌：くるり「奇跡」 出演：前田航基　前田旺志郎　大塚寧々　オダギリジョー　夏川結衣　阿部寛　長澤まさみ　原田芳雄　樹木希林　橋爪功　ほか 離婚した両親が仲直りし、再び家族4人で暮らす日を夢みる航一は母親や祖父母と鹿児島で暮らしながら、福岡で父親と暮らす弟龍之介と連絡を取っては、家族を元通りにする方法に頭を悩ませていた。一方、鹿児島や博多は九州新幹線全線開通で沸きに沸いていた。開通式の日、博多から南下する「つばめ」と鹿児島から北上する「さくら」、二つの新幹線の一番列車が行き交う瞬間に奇跡が起こる。そんなうわさを聞きつけた2人は、まさに「奇跡」を起こすための壮大で無謀な計画を立て始める…。九州新幹線全線（博多−鹿児島中央）開通を記念してJR九州とJR東日本企画が企画。鉄道好きの是枝監督が、カンヌ国際映画祭で柳楽優弥さんが最優秀主演男優賞を受賞した「誰も知らない」とは違う子どもを描きたいと「まえだまえだ」の前田航基君（12）と旺志郎君（10）を主役に起用し、完全オリジナル脚本で製作。本木雅弘の長女・内田伽羅（11）は「FURUSATO 〜宇宙からみた世界遺産」に出演したが、今作は祖母・樹木希林がオーディションがあると知って、受けるように薦められ出演。
	2011年6月11日公開済 星守る犬　 原作：村上たかし「星守る犬」　脚本：橋本裕志　監督：瀧本智行（「イキガミ」「犯人に告ぐ」）　主題歌：平井堅「夢のむこうで」 出演：西田敏行　玉山鉄二　川島海荷　余貴美子　岸本加世子　藤竜也　三浦友和　ほか 村上たかしの31万部を突破したベストセラーコミックが映画化。北海道の山中に放置された車両内にて、死後半年経った身元不明の男性と死後一カ月の犬の遺体が見つかる。市役所福祉課に勤務する奥津京介は、わずかな手がかりを元に、男と犬がやってきた道を遡る旅をはじめる…。奥津の旅が終わりをむかえる時、おとうさんとハッピーがどのような最期を迎えたのかが明らかになる…。原作は、2009年に発表されるや、「泣ける」「感動作」として各メディアで絶賛された単行本コミック。大手配給会社全社やテレビ局全局、制作プロダクション多数など、20数社から映像化のオファーが殺到していた。8月末まで名寄市、石狩市ほか北海道各地でのロケが続く。9月上旬〜下旬にかけて青森・弘前、岩手・遠野、宮城・東松島、福島・いわきと、おとうさんとハッピーの旅を逆回りで、ロードムービー調のロケ撮影を敢行。その後、都内ロケやスタジオ撮影を経て12月中旬に、再び北海道で冬編パートを撮影し、クランクアップの予定。
	2011年6月11日公開済 さや侍　 監督・脚本：松本人志、脚本協力：高須光聖、板尾創路、長谷川朝二、江間浩司、倉本美津留　音楽：清水靖章 出演：野見隆明　熊田聖亜（子役）　りょう　ROLLY　腹筋善之助　國村隼　伊武雅刀　板尾創路　柄本時生　ほか 『大日本人』『しんぼる』と、独特の視点と感性で作品を世に送り出してきたダウンタウン松本人志監督の長編第3弾。鞘しか持たない侍、野見勘十郎。ある出来事をきっかけに刃を捨てた彼は、戦うことを拒み、一人娘たえとあてのない旅を続けていた。だが無断で脱藩した罪により、勘十郎は捕われの身に。変わり者の殿様から処されたのは、母上をなくした悲しみで若君から失われた笑顔を取り戻す、「三十日の業」という難業だった。失敗すれば即切腹という過酷な試練。果たして勘十郎とたえは若君の笑顔を取り戻すことが出来るのか？！侍の男に、バラエティー番組「働くおっさん劇場」で人気を博していた素人男性の野見隆明。野見は、前歯が欠けた愛嬌ある顔と、独自のダンスなど様々な隠し芸を持つ特異なキャラクターで、都内の居酒屋に勤める一般人。
	2011年6月4日公開済 Paradise Kiss　 原作：矢沢あい「Paradise Kiss」　監督：新城毅彦　主題歌：YUI「HELLO〜Paradise Kiss〜」「YOU」 出演：北川景子　向井理　山本裕典　五十嵐隼士　賀来賢人　大政絢　加藤夏希　ほか 『NANA』の原作漫画家・矢沢あいの代表作『Paradise Kiss』が実写映画化。いつもの通学路で、有名進学校に通う女子高生・紫は、ファッション業界を目指す専門学校生から、学園祭のショーのモデルにスカウトされる。最初は「遊んでるヒマなんかない！」と突っぱねるが、自分の生き方に疑問を抱き始めていた紫は、デザイナーを目指す彼らの情熱に心を打たれる。仲間のなかでも特に異才を放ち、学園一の天才と称えられるジョージに強く惹かれていく紫。気がつけば恋と一流モデルになる夢に向かって、走り始めていた…。ファッション誌「Zipper」で1999〜2003年に連載され、累計発行部数500万部を超える大ヒットを記録。将来に悩む受験生やファッションデザイナーを目指す学生たちの葛藤（かっとう）や恋愛、友情を軸にした内容が若年層から絶大な支持を受け、日本だけでなくアメリカ、イタリア、韓国など10言語で翻訳されている話題作。北川景子は明治大学商学部、向井理は同大学農学部を卒業しており、先輩・後輩の間柄。
	2011年6月4日公開済 軽蔑　 原作：中上健次「軽蔑」　監督：廣木隆一 出演：高良健吾　鈴木杏　大森南朋　忍成修吾　村上淳　根岸季衣　田口トモロヲ　緑魔子　小林薫　ほか 死後18年経った今でも圧倒的な力を持つ芥川賞作家・中上健次による反逆の愛の寓話を、初映画化。名家の一人息子として生まれながら、上京して賭博に明け暮れる暮らしをしていたカズ。新宿歌舞伎町のポールダンスバーでNO.１の踊り子・真知子と、熱烈に魅かれあい、二人はカズの故郷に帰って新しい生活を始める。しかし父親の一幸をはじめ、周囲は二人の関係を認めようとしない。「愛しているけど、ここじゃ一緒にいられない」と引き裂かれる想いで東京へ去る真知子。やがてカズは高利貸しの山畑の金で賭博に身をやつす。失意のカズは彼女を追い求め、愛を確かめ合う。一方山畑は、借金の帳消しと引き換えに真知子を要求する。一緒に逃げるはずだったカズは真知子だけを東京へ向かわせ、追っ手を食い止めようと自らの身を賭ける…。
	2011年6月4日公開済 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら　 原作：岩崎夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」　監督：田中誠　エグゼクティブプロデューサー：濱名一哉、吉田正樹　企画プロデューサー：森川真行　総合プロデュース：秋元康 出演：前田敦子（AKB48）　瀬戸康史　峯岸みなみ（AKB48）　池松壮亮　川口春奈　大泉洋　ほか 2009年12月に発売され、累計発行部数181万部（書籍172万部、電子書籍9万部）の2010年の「年間ベストセラー総合第1位」に輝いた小説が映画化。都立程久保高校の弱小野球部に、病気の親友の代わりにマネージャーとして入部した川島みなみ。マネジャー業の参考にと、勘違いから経営学の父・ドラッカーの名著『マネジメント』を購入してしまう。本に書かれている精神や理論に感動し、野球にも活かせるのではないかと考えたみなみは、その理論を部活動に置き換えて実践に移していく。青春小説でありながら、ビジネス入門書にもなりえる内容で、幅広い層に支持されている。著者の岩崎夏海氏は元々は秋元氏の下で放送作家や運転手として働き、AKB48の立ち上げの際に関わっており、「みなみ」は峯岸みなみがモデルだが、今回、峯岸はもう1人のマネジャー・文乃役で出演。秋元氏は前田の主演起用を「認知度と経験」と説明。NHKで2010年3月にアニメ化される。
	2011年5月28日公開済 プリンセス トヨトミ　 原作：万城目学「プリンセス トヨトミ」　脚本：相沢友子　監督：鈴木雅之　音楽：佐橋俊彦 出演：堤真一　綾瀬はるか　岡田将生　沢木ルカ　森永悠希　和久井映見　中井貴一　ほか 「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」など斬新な世界観で高い評価を得ている人気作家・万城目学によるベストセラーが映画化。国家予算が正しく使われているかを調査する会計検査院の精鋭3人が400年もの間先祖代々守り続けてきた秘密を知ってしまうというところから物語が展開。はるか昔、日本の天下がまだ統一されていない時代、激動に揺れる大坂夏の陣で断絶した豊臣家。その末裔が生きており、大阪の人々は、密かに豊臣家の末裔を守り、そして驚くべきことに、大阪は大阪国として独立しているという。とぼけた風ぼうながら天性の勘で功績をあげる女性調査官・鳥居に綾瀬はるか。そして日仏のハーフで、容姿端麗な新人エリート調査官・旭ゲーンズブールを演じる若手人気ナンバーワン俳優の岡田将生。また、一切の妥協を許さず、“鬼の松平”と異名を取る副長、松平元は堤真一が演じる。監督は「HERO」シリーズの鈴木雅之。「ダヴィンチ・コード」的な歴史ミステリーという刺激的なモチーフに、官僚（国家公務員）vs地域、親子（家族）のきずなといった、感動のテーマをストーリーに盛り込んだ壮大なエンタテインメント作品になる。撮影は7月〜9月にかけて、大規模な大阪ロケを中心に行われる。
	2011年5月28日公開済 マイ・バック・ページ　 原作：川本三郎「マイ・バック・ページ」　脚本：向井康介　監督：山下敦弘　音楽：ミト（クラムボン）、きだしゅんすけ 出演：妻夫木聡　松山ケンイチ　忽那汐里　石橋杏奈　中村蒼　韓英恵　長塚圭史　山内圭哉　古館寛治　あがた森魚　三浦友和　ほか 海外ではベトナム戦争、国内では反戦運動や全共闘運動が激しかった1969年から1972年という時代を背景に、理想に燃える記者が左翼思想の学生と出会い、奇妙なきずなで結ばれていく社会派エンターテインメント。文芸・映画評論、翻訳、エッセイなど広く活躍する川本三郎がジャーナリスト時代の経験を記したノンフィクションを映像化。全共闘運動が最も激しかった1960年代後半、週刊誌編集部で働く記者・沢田は、理想に燃えながら日々活動家たちの取材を続けていた。ある日、梅山と名乗る男から接触を受けた沢田は、武装決起するという梅山の言葉を疑いながらも、不思議な親近感と同時代感を覚えてしまう。
	2011年5月14日公開済 大木家のたのしい旅行　新婚地獄篇　 原作：前田司郎「大木家のたのしい旅行　新婚地獄篇」　監督：本田隆一 出演：竹野内豊　水川あさみ　樹木希林　片桐はいり　荒川良々　橋本愛　でんでん　山里亮太（南海キャンディーズ）　柄本明　ほか 劇作家の新鋭・前田司郎の小説が映画化。野間文芸新人賞、三島由紀夫賞、ギャラクシー賞、そして演劇界の芥川賞とも言われる岸田國士戯曲賞を受賞し、三谷幸喜や宮藤官九郎に続く“新しい才能”として注目される前田作品の初の映画化。新婚なのに倦怠期な夫婦が、ひょんなことから地獄旅行へと出かけ、様々な出会いや経験を通して愛を取り戻していく、笑いと愛に満ちたヒューマンコメディ。ある時、怪しげな占い師に勧められ、新婚旅行代わりに地獄観光に出かけるところから物語はスタート。赤鬼青鬼ら地獄の住人との出会いや奇想天外な体験を通して、2人の互いへの意識が変化していく姿を描く。竹野内豊と言えば、純愛ストーリーや硬派な作品への出演が続き、クールな二枚目の印象が強いが、今回はそのイメージを一変して、コミカルな演技に挑戦。ビーフシチューの温泉や、エレベーターのない400階建てのホテルなど次々に登場する“地獄名所”を訪れる度、驚いたり、ひきつったりする“変顔”を披露。タオルを鉢巻き代わりに頭に巻くオヤジルックも見せている。
	2011年5月7日公開済 岳 -ガク-　 原作：石塚真一「岳 -ガク-」　脚本：吉田智子　監督：片山修　音楽：佐藤直紀 出演：小栗旬　長澤まさみ　佐々木蔵之介　石田卓也　矢柴俊博　やべきょうすけ　浜田学　鈴之助　尾上寛之　波岡一喜　森廉　ベンガル　宇梶剛士　光石 研　中越典子　石黒賢　市毛良枝　渡部篤郎　ほか “山岳愛好家のバイブル”と呼ばれる石塚真一の人気漫画を映画化。山をこよなく愛する山岳救助ボランティアの主人公・島崎三歩と登山者たちとの温かい交流を軸に、ときとして牙をむく山の厳しさをリアルに描く。雄大な北アルプス山系。そこには、誰よりも山を愛する男・島崎三歩がいた。世界中の巨峰を登り歩いてきた三歩は、山岳救助ボランティアとして登山者達の命を守っている。彼は、山のように大きな包容力を持ち、仮に要救助者が死んでしまっていても「よく、頑張った」と労わりの言葉をかける男である。そんな三歩の暮らす山に、新人救助隊員の椎名久美がやってくる。久美は過酷な訓練を乗り越え成長していくが、実際の救助では遭難者の命を救うことが出来ない日々が続く。そんな折、猛吹雪の冬山で多重遭難が発生。仲間と共に救助に向かう久美を待ち受けていたのは、想像を絶する雪山の脅威。その時、三歩は？！小栗旬と長澤まさみの共演は、「ロボコン」（2003）以来7年ぶり。原作の大ファンだという小栗は出演オファーに歓喜し、長澤も役作りのために髪を30センチ切って並々ならぬ意欲を見せている。片山修監督は劇場公開作品では『ヒートアイランド』（2007）に続き2作目となる。音楽は映画「ALWAYS三丁目の夕日」（2005）や「龍馬伝」（NHK）の佐藤直紀が務める。八ヶ岳でクランクインし、八方尾根、奥穂高岳、立山連峰など標高3000メートル級の日本アルプスで過酷な雪山ロケを敢行。
	2011年4月30日公開済 これでいいのだ！！　映画★赤塚不二夫　 原作：武居俊樹「赤塚不二夫のことを書いたのだ！！」 監督：佐藤英明 出演：浅野忠信　堀北真希　阿部力　いしだあゆみ　ほか 2008年8月に亡くなった漫画家の赤塚不二夫さん（享年72）の生きざまを映画化。原作は、小学館に36年間勤務し200人以上の漫画家を世に送り出してきた編集者・武居俊樹の著書。赤塚さんとは入社以来の付き合いで、「おそ松くん」「ひみつのアッコちゃん」「もーれつア太郎」「天才バカボン」といったヒット作を生み出したほか、「レッツラゴン」では“武居記者”として漫画に登場するほど親交を深めてきた間柄。そんな武居の文壇デビュー作を、「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ！」の君塚良一と初メガホンとなる佐藤英明監督が、事実に基づきながら脚色。武居自身の役は性別を女性に置き換え、赤塚さんの担当編集者へと成長していく。まじめ一徹の新人編集者のまなざしを通して、ギャグで駆け抜けた自由奔放な“巨匠”の72年の人生を描く。バカボンやニャロメといった個性豊かなキャラクターが劇中に登場するほか、キャバレーやオカマバーでの真剣なアイデア会議、新宿・歌舞伎町を学ラン姿で走り回る姿など、命がけで人生を楽しんでいた大人たちの熱い遊びを再現する。
	2011年4月29日公開済 八日目の蝉　 原作：角田光代「八日目の蝉」　脚本：奥寺佐渡子　監督：成島出 出演：井上真央　永作博美　小池栄子　森口瑤子　田中哲司　市川実和子　平田満　劇団ひとり　余貴美子　田中泯　風吹ジュン　ほか 角田光代氏の第2回中央公論文芸賞を受賞した同名ロングセラー小説を映画化。「優しかったお母さんは、私を誘拐した人でした。」「どしゃぶりの雨の中で起きた誘拐事件。犯人は、父の愛人。連れ去られたのは、私。私はその女を、本当の『母』だと信じて生きてきた。」2010年3〜5月にNHKが檀れい主演でドラマ化。不倫相手の赤ん坊を誘拐し、警察に捕まるまでの4年間、赤ん坊を連れて逃亡生活を続けた女・希和子と、誘拐犯に育てられ、本当の家庭に戻っても自分の居場所を見つけられないまま大人に成長し、自分もまた不倫相手の子供を身ごもった娘・恵理菜という二人の女性を描いた作品。映画版では、希和子との別離後、本当の家族のもとに戻っても自分の居場所を見出せず、自らもまた不倫相手の子どもを妊娠してしまう恵理菜に主軸を置く。数奇な運命を背負った恵理菜が、希和子との思い出の地を巡る旅に出ることで命や愛、母性とはどういうものかを見いだし、成長していく姿を描いていく。希和子には5月に第1子となる男児を出産後初の仕事となる永作博美が抜擢。
	2011年4月23日公開済 GANTZ PERFECT ANSWER　 原作：奥浩哉「GANTZ（ガンツ）」　脚本：渡辺雄介　監督：佐藤信介（「ホッタラケの島」「砂時計」）　CG制作：デジタルフロンティア　P：佐藤貴博　音楽：川井憲次 出演：二宮和也　松山ケンイチ　吉高由里子　本郷奏多　夏菜　綾野剛　水沢奈子　千阪健介　白石隼也　伊藤歩　田口トモロヲ　山田孝之　戸田菜穂　浅野和之　ほか 「週刊ヤングジャンプ」で2000年7月から連載されている奥浩哉氏の人気コミック「GANTZ（ガンツ）」が映画化。前後編が製作され、それぞれ2011年冬・春に公開予定。これまで何度か映画化の話が持ち上がったが、残虐な表現があるなどと見送られてきた問題作。死んだはずの玄野（くろの）計（二宮）と加藤勝（松山）が、GANTZと呼ばれる黒い球体の指示に従い、理由も分からないまま、謎の星人との戦いを強いられる姿を描く。戦いにより体が刻まれたりする過激な表現と、極限状態での人間ドラマが話題を呼び、単行本は26巻で計1,000万部を突破している。年齢制限のない一般映画として公開するため、残虐性は抑えられるものの、原作の世界観は尊重。町が破壊されるなどの戦闘シーンは2,000カット以上のCGを使って表現される。プロデューサーは2人の起用理由を「玄野は可愛らしく、加藤は怖そうだけど心根の優しい男。外見が原作と似ていることに加え実力、人気を考慮した」と説明製作の日本テレビでは「デスノート」「20世紀少年」に続く超大作と位置づけ、日本映画としては最大規模の計40億円超の製作費をつぎ込む。原作で主人公の2人は高校生だったが、映画では玄野は就職活動中の大学4年生、加藤は小学生の弟を養いながら働く22歳という設定。物語は、小学校時代の幼なじみの2人が偶然、地下鉄ホームで再会。加藤が線路上に転落した酔っぱらいを助けようとし、手を貸した玄野とともに電車にひかれたところから始まる。漫画は現在も連載中だが、映画は前後編で完結。結末は完全オリジナルとなる。二宮は「硫黄島からの手紙」以来約3年ぶりの映画出演で、原作の大ファン。二宮和也と松山ケンイチは初共演。
	2011年4月23日公開済 まほろ駅前多田便利軒　 原作：三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」　監督：大森立嗣（「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」） 出演：瑛太　松田龍平　片岡礼子　鈴木杏　本上まなみ　柄本佑　横山幸汰　梅沢昌代　大森南朋　松尾スズキ　麿赤兒　高良健吾　岸部一徳　ほか 映画にもなった「風が強く吹いている」などで知られ、第135回直木賞受賞した三浦しをんさんの同名小説が映画化。東京郊外のまほろ市で便利屋を営む多田啓介は、頑固な程に真面目でしっかり者。そんな多田の下に転がり込んできた高校の同級生、行天春彦は、飄々としてつかみどころのない変わり者。共にバツイチ、三十路の2人は、便利屋稼業を始めることに。次から次へと訪れるくせ者たちへの行き過ぎたアフターケアにより他人の人生に巻き込まれていく彼らだったが、やがて自らの過去と向き合うことになる…。原作は外伝として「まほろ駅前番外地」が刊行されたほか、続編「まほろ駅前狂騒曲」の連載が始まるなど、多田と行天の便利屋物語は“まほろ駅前シリーズ”として人気を博している。瑛太は松田龍平とは映画デビュー作となった2002年の「青い春」、2003年「ナイン・ソウルズ」、2007年の「アヒルと鴨のコインロッカー」に続く4度目だが、両者が主演級での出演は初めて。ともに期待を集める個性派の大型俳優であり、同い年で互いに尊敬しあう間柄でもある。物語の舞台となる「まほろ市」は「東京の南西部に、神奈川へ突き出すような形で存在する」と描かれており、町田市がモデルとされる。ロケは町田市を中心に行われる予定で、市側も全面協力。
	2011年4月23日公開済 阪急電車　片道15分の奇跡　 原作：有川浩「阪急電車」　脚本：岡田惠和　監督：三宅喜重　音楽：吉俣良　主題歌：aiko「ホーム」 出演：中谷美紀　戸田恵梨香　南果歩　谷村美月　有村架純　芦田愛菜　小柳友　勝地涼　玉山鉄二　宮本信子　ほか 大ベストセラー小説「阪急電車」が完全映画化。片道わずか15分のローカル線を舞台に繰り広げられる心温まる物語。 兵庫県の宝塚駅から今津駅までを15分で結ぶ阪急今津線を舞台に、乗り合わせた乗客たちの人生を描いた群像劇。宝塚〜西宮北口間を約15分で走る、えんじ色の車体にレトロな内装の、阪急電車。その電車に、さまざまな「愛」に悩み、やりきれない気持ちを抱えながら、偶然乗り合わせただけの乗客たちがいた。後輩に婚約者を寝取られたOL。カレシのDVに悩む女子大生。息子夫婦と関係がギクシャクしている老婦人。セレブ気取りの奥様たちとの付き合いに疲弊する平凡な主婦。おしゃれな大学になかなか馴染めない地方出身の男女。年上の会社員と付き合いながら憧れの大学を諦めきれない女子高生。電車内という限られた空間で、それぞれの人生がほんのちょっと重なり合い、影響し合い、そして離れて行く。一見すると無関係な人々の人生。それぞれの愛、それぞれの想いを乗せて走る電車内で、それぞれの人生が偶然交錯したとき、あたたかい奇跡のドラマがつむぎ出される。オール関西ロケで行われるが、製作の東宝が阪急電鉄と同じ「阪急阪神東宝グループ」のため、実際の車両や駅を使って撮影。また、宝塚歌劇団のタカラジェンヌたちの、一瞬だけ登場するカメオ出演も予定されるなど、記念作品としてグループを挙げて盛り上げる。原作は“恋愛小説の女王”とも評される有川浩。第39回星雲賞日本長編部門を受賞した「図書館戦争」はアニメ化もされ、人気を博したが、実写映像化は本作が初となる。
	2011年4月1日公開済 婚前特急　 監督：前田弘二　主題歌：monobright 出演：吉高由里子　浜野謙太　杏　石橋杏奈　榎木孝明　青木崇高　加瀬亮　ほか 時間を有効に使うべく5人の男と付き合うという恐いものナシの24歳、主人公・チエ。実は結婚する気などさらさらない彼女がふとしたきっかけで5人の彼氏を査定していくうちに、一人、また一人とすれ違い、幻滅し、結果、最もサエない男性が本当の相手だったことに気づくというキュートな結婚喜劇。チエは特定の相手との生活ではなく、多くの人に求められる自分を良しと思っている性格の持ち主。「旅行に行きたいときは年上の金持ち」「楽しく過ごしたいときはかわいい大学生」「仕事の愚痴を言いたいときは包容力のあるバツイチ」といったように、その時々の気分によって遊び相手を代えている。そんなチエだが、友人の結婚に刺激され、本当の相手を探すために彼氏5人の査定を始める。あることをきっかけにして心境に変化が生じ、次第に一人の男性に夢中になっていく。チエと付き合う5人の彼氏は、包容力のあるバツイチで食品会社営業部長役を加瀬亮、さえないパン工場工員役をバンド「SAKEROCK」のトロンボーン担当・浜野謙太、金持ちの美容室オーナー役を榎木孝明、バイクパーツ販売店の経営者役を青木崇高、かわいい大学生役を吉村卓也。LISMOの形態オリジナルドラマで、チエが17歳のときの物語「婚前特急〜ジンセイは17から」は配信済みで、11年1月には21歳のチエを描く「婚前特急〜ジンセイやっぱ21から」が配信。吉高由里子は2008年「蛇にピアス」（蜷川幸雄監督）以来、3年振りに映画主演。
	2011年3月12日公開済 SP　the motion picture―革命編　 脚本：金城一紀　監督：波多野貴文 出演：岡田准一　真木よう子　香川照之　松尾諭　神尾佑　堤真一　ほか 2010年10月30日に一般公開された「SP野望編」の完結編。20年前の「惨劇の広場」から遡る謎に包まれた尾形の「野望」。井上の「願い」。様々な思惑が、大きなうねりとなって重なりあう…。すべては、革命（ここ）で明かされる。「SP」シリーズ、ついに、衝撃の最終章。2007年11月から2008年1月までフジテレビ系で放送された連続ドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」を映画化したもので、警視庁警備部警護第4係機動警護班に所属する、特殊な能力を備えたSP・井上薫とその仲間のSPたちがテロリストと戦う姿を描いた映画であり、「SP革命編」では連続ドラマ版で残された謎が明らかにされる。官房長官を狙ったテロ事件から2カ月。死闘を繰り広げた警視庁警護課第四係のメンバーたちは、通常任務をこなしていたが、井上だけは尾形への不信感を募らせ、一人苦しんでいた…。一方、与党幹事長・伊達やキャリア官僚らと接触の陰が疑われる尾形の動きを探るべく、公安の田中も調査を進める。時を同じくして、井上は尾形から国会での警備を任じられる。第四係、政治家の伊達國雄、新・第四係のメンバー、さらには謎のテロリストグループが国会に集結する中、麻田内閣不信任案の採決が行われようとしていた。そのとき遂に尾形が動き出し、国会議事堂に銃声が鳴り響く…。
	2011年2月11日公開済 太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男　 原作：Don Jones「タッポーチョ 『敵ながら天晴』 大場隊の勇戦512日」　脚本：西岡琢也、Gregory Marquette、Cellin Gluck　監督：平山秀幸　US監督：チェリン・グラック　音楽：加古隆　ヴァイオリン奏者：宮本笑里 出演：竹野内豊　Sean McGowan　井上真央　山田孝之　中嶋朋子　岡田義徳　板尾創路　光石研　柄本時生　近藤芳正　酒井敏也　ベンガル　Treat Williams　Daniel Baldwin　阿部サダヲ　唐沢寿明　ほか 日米開戦70年特別企画として元米海兵隊員ドン・ジョーンズが発表した「タッポーチョ 『敵ながら天晴』 大場隊の勇戦512日」（81年刊行、現在は絶版）。“大場隊”の戦いぶりに感動したジョーンズが戦後来日し、取材をして書き上げたもの。太平洋戦争の激戦地サイパン島で、わずか47人の兵力で4万5000人もの米軍を神出鬼没な戦略で翻ろうし、“フォックス”と畏敬の念を込めて呼ばれた実在の人物・大場栄大尉。大場大尉が指揮した歩兵第18連隊が派遣されたサイパン島は、1944年6月に日米両軍が激突。同年7月には米軍が制圧したが、翌年8月のポツダム宣言受諾時もその事実を知る術がなかったため、生き残った日本兵によるゲリラ的な戦いが続いたことで知られている。そして、「自決するより生きて戦うことを選べ！」という信念を貫き、終戦後の12月に戦没者を弔うべく軍歌を歌いながら投降したという史実を基に映像化する。日本の歴史の教科書では語られることのなかった真実の物語のメガホンをとるのは、平山秀幸監督。サイパンほか海外での2カ月前後に及ぶ大規模なロケを敢行し、米軍側の描写についてはアメリカ人監督を立て、日米が協力して製作する。
	2011年2月11日公開済 あしたのジョー　 原作：ちばてつや「あしたのジョー」　脚本：篠�賦G里子　監督：曽利文彦（「ピンポン」「ICHI」）　P：伊与田英徳　主題歌：宇多田ヒカル「Show Me Love（Not A Dream）」 出演：山下智久　伊勢谷友介　香里奈　香川照之　勝矢　モロ師岡　西田尚美　杉本哲太　倍賞美津子　津川雅彦　ほか 1960〜1970年代に一世を風靡し、40年近くたった現在も根強い人気を誇る「あしたのジョー」。1970年に一度、実写化されている。ジョーは天性のセンスを持ちながら、問題を起こして刑務所（原作では少年院）へ。そこでボクシングに目覚めると同時に、ライバル・力石徹との出会いを果たす。作品のハイライトは、力石との壮絶な試合。ボクシングシーンに向けての準備も進行中。これまでにもジムに通った経験のある山下だが、今月下旬からはプロボクシングのトレーナーとしても実績を持つアクション・コーディネーターの下、本格的に練習を積み、撮影に臨む。丹下役の香川は月刊誌「ボクシング・マガジン」で連載を持ち、ＷＯＷＯＷのボクシング中継で解説も務めたほどのボクシング“オタク”。1968年1月〜1973年5月「週刊少年マガジン」で連載。その後テレビアニメ、アニメ映画化。1970年には石橋正次がジョー役で実写映画化。原作は前半で力石徹とのライバル関係を描き、後半は、世界チャンピオンのホセ・メンドーサとの戦いが中心。1970年の「よど号ハイジャック事件」で、犯人が「我々は“あしたのジョー”である」と声明を出したり、同年に作品内で死んだ力石徹の葬儀が行われるなど社会現象になり、累計売り上げが2,000万部に達した超人気漫画。
	2011年2月11日公開済 洋菓子店コアンドル　 脚本：いながききよたか、前田こうこ　脚本・監督：深川栄洋　音楽：平井真美子 出演：江口洋介　蒼井優　江口のりこ　尾上寛之　粟田麗　山口朋華　ネイサン・バーグ　嶋田久作　加賀まりこ　鈴木瑞穂　佐々木すみ江　戸田恵子　ほか 数々の魅力的なスイーツをスパイスに街角の洋菓子店で繰り広げられる人生の挫折と再生を描く。伝説のパティシエと呼ばれながら、8年前に突然、スイーツ界から姿を消した十村遼太郎。彼は、製菓学校の講師をしながら、スイーツ評論家としてガイドブックを出版。どんな有名店からの誘いも断り、その腕前を披露することはなかった…。東京のパティスリーで武者修行中の恋人を追いかけて、鹿児島から出てきた臼場なつめ。彼女は、ケーキ屋の娘として地元の店で腕をふるっていたが、愛する恋人を連れ戻すために右も左もわからない東京にやってきた。一緒に帰って結婚することを夢見て…。そんな二人が出会ったのは、“パティスリー・コアンドル”。スイーツ激戦区・東京でも美味しいと評判の洋菓子店。そこは、腕の立つ女主人・依子とその夫ジュリアン、そしてパティシエールのマリコが作り上げる魅惑のスイーツで溢れていた。コアンドルの常連の十村が、ケーキ作りを辞めてしまった理由とは？そして、ひょんなことからコアンドルで働くことになったなつめは、恋人をみつけることができるのか？江口洋介と蒼井優は初共演。
	2011年2月5日公開済 毎日かあさん　 原作：西原理恵子「毎日かあさん」　監督：小林聖太郎（「かぞくのひけつ」） 出演：小泉今日子　永瀬正敏　矢部光祐　小西舞優　正司照枝　古田新太　大森南朋　田畑智子　光石研　鈴木砂羽　柴田理恵　北斗晶　安藤玉恵　遠山景織子　ほか 小泉今日子と永瀬正敏の元夫婦が、西原理恵子の代表作を実写映画化。元夫婦が映画、ドラマなどで夫婦を演じるのは異例中の異例。2002年10月から毎日新聞の朝刊に週1回連載されている人気漫画で、シリーズ累計発行部数は150万部を突破。2004年に文化庁メディア芸術祭賞、2005年に手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、テレビ東京系でアニメ化されている。映画は、実際の西原家で起こったエピソードをもとに、主人公の漫画家であるサイバラリエコと元カメラマンの夫カモシダユタカ、6歳の息子、4歳の娘が繰り広げる笑いあり、涙ありの日常生活を描く。1995年2月22日に結婚した2人は、2004年2月22日に離婚。企画が持ち上がった約2年前、明るく愛情深いが毒や鋭さを併せ持つ主人公役として、小泉の起用が先に決定。その後、豪快でありながら繊細な面をもつ夫役として、製作サイドから永瀬の名前が満場一致で挙がった。小泉の了承を得たうえで出演オファーをしたところ、永瀬は驚いたものの出演を快諾。かつて女性誌「anan」の対談で知り合い、意気投合した小泉と永瀬。挙式・披露宴を行わず、結婚を記念して開催した写真展では入浴中の半裸写真を隠すことなく一般公開した。「ジミ婚」の走りとして若い女性から圧倒的な支持を得た2人。「さくらん」（2007年）で共演しているが、直接の絡みはなかったため、本格的な共演は2002年に放送された日本テレビ系ドラマ「私立探偵　濱マイク」以来となる。
	2011年2月5日公開済 ジーン・ワルツ　 原作：海堂尊「ジーン・ワルツ」　監督：大谷健太郎（「NANA」）　主題歌：小田和正「こたえ」 出演：菅野美穂　田辺誠一　白石美帆　片瀬那奈　南果歩　風吹ジュン　浅丘ルリ子　ほか 医療ミステリーで知られる海堂尊氏の同名小説が映画化。現代医療の問題と矛盾が噴出する産科医療の最前線に立ち、不妊治療のエキスパートでもある理恵は、体制をも敵に回して、命の誕生という奇跡に、文字通り身を捧げて、戦いを挑む。代理母出産という日本での禁じ手をも視野に入れながら医療の本当の役割とは何かに迫っていく。医師の強い思いすら医療過誤として葬られていく、崩壊寸前の現代医療の現実を鋭く衝きながら命の誕生の奇跡を描く。現在も病理医として勤務する海堂氏が執筆した「チーム・バチスタの栄光」、「ジェネラル・ルージュの凱旋」は、竹内結子主演で映画化。2作で興行収入25億円を記録。原作単行本は、2008年に新潮社から刊行され15万部のヒット。テレビ局、映画会社など10数社が映像化の権利を争った。海堂氏は菅野主演の脚本を絶賛し「壊滅寸前の産婦人科医療の現実と希望。勇気ある映画化で配役もイメージ通り」と期待。自らも医師役で銀幕デビュー。現役の産婦人科医師が監修を務め、帝王切開の様子などを忠実に再現。実際の出産現場にもカメラが入ったことで、生命力あふれる赤ちゃんが映し出され、「命の誕生」の奇跡を描いたドラマを盛り上げる。
	2011年1月29日公開済 GANTZ　 原作：奥浩哉「GANTZ（ガンツ）」　脚本：渡辺雄介　脚本：渡辺雄介　監督：佐藤信介（「ホッタラケの島」「砂時計」）　CG制作：デジタルフロンティア　P：佐藤貴博 出演：二宮和也　松山ケンイチ　吉高由里子　本郷奏多　夏菜　綾野剛　水沢奈子　千阪健介　白石隼也　伊藤歩　田口トモロヲ　山田孝之　戸田菜穂　浅野和之　ほか 「週刊ヤングジャンプ」で2000年7月から連載されている奥浩哉氏の人気コミック「GANTZ（ガンツ）」が映画化。前後編が製作され、それぞれ2011年冬・春に公開予定。これまで何度か映画化の話が持ち上がったが、残虐な表現があるなどと見送られてきた問題作。死んだはずの玄野（くろの）計（二宮）と加藤勝（松山）が、GANTZと呼ばれる黒い球体の指示に従い、理由も分からないまま、謎の星人との戦いを強いられる姿を描く。戦いにより体が刻まれたりする過激な表現と、極限状態での人間ドラマが話題を呼び、単行本は26巻で計1,000万部を突破している。年齢制限のない一般映画として公開するため、残虐性は抑えられるものの、原作の世界観は尊重。町が破壊されるなどの戦闘シーンは2,000カット以上のCGを使って表現される。プロデューサーは2人の起用理由を「玄野は可愛らしく、加藤は怖そうだけど心根の優しい男。外見が原作と似ていることに加え実力、人気を考慮した」と説明製作の日本テレビでは「デスノート」「20世紀少年」に続く超大作と位置づけ、日本映画としては最大規模の計40億円超の製作費をつぎ込む。原作で主人公の2人は高校生だったが、映画では玄野は就職活動中の大学4年生、加藤は小学生の弟を養いながら働く22歳という設定。物語は、小学校時代の幼なじみの2人が偶然、地下鉄ホームで再会。加藤が線路上に転落した酔っぱらいを助けようとし、手を貸した玄野とともに電車にひかれたところから始まる。漫画は現在も連載中だが、映画は前後編で完結。結末は完全オリジナルとなる。二宮は「硫黄島からの手紙」以来約3年ぶりの映画出演で、原作の大ファン。二宮和也と松山ケンイチは初共演。
	2011年1月29日公開済 白夜行　 原作：東野圭吾「白夜行」　脚本：深川栄洋、入江信吾、山本あかり　監督：深川栄洋（「60歳のラブレター」）　エグゼクティブ・プロデューサー：石垣裕之 出演：堀北真希　高良健吾　船越英一郎　戸田恵子　田中哲司　姜暢雄　緑友利恵　山下容莉枝　ほか 1997年に集英社小説すばるにて約2年間連載され、1999年8月に単行本として発売、累計180万部以上を売り上げた長編ミステリー。2005年に舞台化され、2006年1月〜3期には山田孝之と綾瀬はるかの主演で連続ドラマ化。昨年11月に韓国で映画化されたが、日本でも原作の出版当初1999年からオファーが殺到していた。大阪の質屋で、店主が殺された。何人もの容疑者が捜査線上に浮かぶが、決定的な証拠がないまま、事件は容疑者の自殺をもって一応の解決を見る。が、担当刑事の笹垣だけは腑に落ちない。暗い瞳をした美貌の少女と、哀しい眼をした物静かな少年―容疑者の娘である西本雪穂と、被害者の息子である桐原亮司の姿が、いつまでも目蓋の裏を去らないのだ。やがて、成長した雪穂と亮司の周囲に、不可解な事件が立て続けに起こる。そして笹垣は思い至る。―白夜のようにあてどのない世界を、互いの息遣いのみを頼りに生きた、雪穂と亮司の確かな愛の存在に。人は、生まれながらに与えられた運命を乗り越えることが出来るのか？人は、愛だけを頼りに、こんなにも残酷になれるのか？人が人を理解するということはどういうことか？連続ドラマは亮司と雪穂の純愛を描いたが、今作は雪穂を中心にした本格サスペンス。堀北真希にとって7作目の主演映画で、並はずれた美貌を持つ裏側で、自分の手を汚さずにかかわる人間を不幸に陥れる雪穂役。これまで清純派の役が多かったが、同作では必死に生きていくために幼なじみを使い、残酷な一面を持つ女性を演じる。
	2011年1月15日公開済 僕と妻の1778の物語　 原作：眉村卓「日がわり一話」「日がわり一話第2集」「妻に捧げた1778話」「日課・一日3枚以上」　脚本：半澤律子　監督：星譲　P：重松圭一、種田義彦、岩田祐二　制作：堤田泰夫、亀山千広、飯島三智、島谷能成、細野義朗　音楽：本間勇輔 出演：草�K剛　竹内結子　谷原章介　吉瀬美智子　陰山泰　小日向文世　浅野和之　佐々木すみ江　大杉漣　風吹ジュン　ほか 「僕の生きる道」「僕と彼女と彼女の生きる道」（2004）「僕の歩く道」（2006年）に続く「僕シリーズ」最新作。「僕の生きる道」「僕の歩く道」を手掛けた星監督がメガホンを取る。最愛の妻の余命は1年―。その日から夫は1日1編の短編小説を贈り続けた…。実話が生んだ感涙の愛情物語。SF作家・眉村卓氏と妻悦子さんの実話がベース。大腸がんで余命1年と宣告された妻に、夫が「笑うことで免疫力を上げてほしい」と、毎日1話、笑える短編小説を書き続けることを決意。妻が亡くなるまでの5年近くにわたって1778話の小説を書き、余命1年という宣告を覆す。夫婦が過ごした最後の日々とともに、短編小説も映像化され、切なくもほほ笑ましい物語が展開。SF作家の朔太郎と銀行員の妻・節子は、高校1年の夏休みに付き合い始めてからずっと一緒だった。だがある日、腹痛を訴えた節子が病院に入院し、彼女の体が大腸ガンに冒されていることが判明。医師に余命1年と宣告された朔太郎は最愛の妻にだけ向けて、毎日原稿用紙3枚以上の短編小説を書くことにする。監督は新聞で眉村夫妻の物語を知り、僕シリーズとしての映画化を希望したといい「悲しい話ではなく“世界一幸福な夫婦の物語”と考えている」。草�K剛と竹内結子は興行収入31億円を記録した2003年のヒット作「黄泉がえり」以来、7年振りの共演。