白夜行 戻る
2人が交わることは一度もなかったですね。
ドラマを見ていた人は非常に違和感だったでしょうね…
あんなに会っていたのに、いつ出会うの？って思うでしょう。
始まりは何？って思ったけど、菊池くんだったんですね。
ドアが開かなかった…これが全てですよね…
これがなければ分からなかったかもしれない。
昭和55年。とある廃ビルで、質屋の店主・桐原洋介（吉満涼太）が殺された。
妻の桐原弥生子と従業員で弥生子の愛人・松浦勇に嫌疑がかかる。
2人はできているというのはみんな知っていることらしい。
所轄の担当刑事・笹垣潤三は10歳になる息子の桐原亮司に会うと、
冷たい目をしたまま母親のアリバイを証言。
捜査本部は、被害者が事件の直前、「ハーモニー」でプリンを買って、
西本文代（山下容莉枝）という女の家を訪ねていたことを突き止める。
家は周りに人が周りに転がっているようなさびれた家で、
文世の娘・10歳の少女・西本雪穂に家に入れてもらい、
大人びた表情で「風と共にに去りぬ」を読んでいる。
文代が帰って来て、桐原が来なかったかと聞くと誤魔化そうとし、
でも雪穂がプリンを持って来た日じゃないかと割って入る。
文代には若い恋人・寺崎忠夫（宮川一郎太）がいることが分かり、
連れ去られる姿が情けなかったですね…でもこんなにも逃げ回った理由が分かります。
捜査本部は文代と寺崎の犯行だという捜査方針。
でも笹垣は寺崎が殺された後でも寺崎が西本家に行っていたこと、
菊池が開かなかったという扉が不可解だったが、
菊池は桐原の財布を盗んでいたようで、こいつ…。
そんな折、寺崎が事故死。桐原のライターも見付かり、文代がガス中毒死し、
事件は被疑者死亡で解決したかのように思われる。
数年後。遠戚である唐沢礼子（中村久美）の養女となった唐沢雪穂は、
お嬢様学校・清華女子学園に通い、美しく聡明な女子高生になっていた。
雪穂は目立つけど、みんな聖子ちゃんカットなのに雪穂だけは違うから？とも思うけど。
雪穂は家にお茶を習いに来ている川島江利子と仲良くなり、
江利子から目立つ雪穂に嫉妬した藤村郁子（長谷川愛）が、
「母親が殺人犯」だという噂を流していることを聞き出し、
雪穂は江利子との帰り道…郁子の暴行された姿に遭遇する。
心当たりは無いかといわれると、雪穂は迷い無く秋吉の名前を出し、
落ちていたウォークマンから菊池が浮かび上がる。
でも本田美奈子のコンサートに行っていたと、なんで本田美奈子！？って感じだけど。
雪穂が西本雪穂と気付いたからだよね…。
桐原亮司は、実家を離れ、欲求不満のオバサン相手に男性を用意する仕事をしていて、
不倫をして傷付いた20歳も年上の栗原典子（粟田麗）と出会う。
典子はきっかけは奈美江の役割もしていますね。
大学に進学した雪穂は江利子と社交ダンス部に入部。
篠塚一成は有名人も家に来るようなお金持ちで、
でも興味を持ったのは雪穂ではなく、江利子。
江利子は一成に変えられて美しくなり、雪穂は2人の関係に気付く。
でも江利子も宅配便が届き、その男性に暴行を受ける。
一成に雪穂を介して別れを告げる。そして雪穂は一成を誘惑。
ここから江利子が一切消えます。篠塚康晴が出て来ない以上、ややこしくなりますからね。
そして雪穂は子どもが出来たと言い、クリスチャンだから責任を取ると、2人は結婚。
でも子どもがどうなったかは全く描かれませんね…
一成が高宮誠と康晴を担っているのでまたややこしい。
亮司は典子と同棲しており、でも亮司はセックスしても精子が出ていなくて、
典子は自分ではだめなのかと感じており、どうしてなのか…
後で描かれるかと思ったけど、バッサリ切られているところなので、
死人とセックスしたという描写が無かったですね…友人が「何で？」って聞いてきました。
そして亮司は小説を書きたいからと典子に青酸カリを用意させ、
置いてあったけど持ち出すだけじゃなかったっけ？原作とドラマがごっちゃになってるけど。
松浦が指名手配されているのを追っていた笹垣だったが、雪穂と亮司の前に現れた松浦。
でも松浦の白骨遺体が見付かる。喫茶店の電話の出来事だったが、
席に戻るとコーヒーカップの持ち手が変わっている、調べるの中には青酸カリ。
典子は青酸カリが亡くなっていることに気づき、ニュースを聞き、
ご飯を作りワインで乾杯するが、目の前に亮司の姿はもう無く…自らも自殺。
この死に様がホラーでしたね。原作では死んでなかったような？
そしてこの青酸カリでバッサリ切られた今枝直巳も。死体のみは一応出て来たけど。
雪穂は仕事にまい進していたが、一成は家から出られなくなっており、
一成の妹・美佳（小池彩夢）は雪穂のせいだと思い込む。
でもまたも美佳は暴行を受け、雪穂は自らで同じ経験がある、
悪魔は1人じゃ無かったと、美佳は乗り越えられると教え込む。
これが堀北真希ちゃんのヌード！？だったようですね…。
笹垣は切り絵から「風と共に去りぬ」＝雪穂と2人の繋がりを見付け、
亮司と雪穂は児童館で会っていて、親しい関係だったこと。
礼子から文代が亡くなる少し前から家に茶道を教えて欲しいとやって来て、
前日に見捨てないで欲しいと言われて、お通夜で捨て犬のような目で見られ、
文代が死ぬことを分かっていたのだと話す。
そして児童館のぬいぐるみのネックレスからモールス信号を解読。
そして弥生子から桐原は大人の女が駄目だったと聞き、
桐原が会いに行っていたのは雪穂。
雪穂は小学校1年から文代に客を取らされ、寺崎も桐原も客だった…。
公園でブランコに乗っていたのは雪穂が客を取っている時。最低です。
全てが繋がりましたよね…深い深い闇に。
ある日、亮司は雪穂を父親が連れて行くところを目撃。ついていくと廃ビルに入って行き、
ダクトから父親が雪穂にしていることを見てしまう…そして刺し殺す。
雪穂を必死で逃がし、はさみを抜き、ライターを持ち去る。
これを雪穂が寺崎に持たせたってことよね？
それから文代を自殺に見せかけて殺し、2人が選んだのはもう交わらないこと。
雪穂は人の心の殺し方を知っている。暴行が人の心を奪うことを知っている。
雪穂は三枝の支援で“R&Y”という店を出す前日。
笹垣は雪穂を訪ね、一成に全てを話す。
一成が家から出れなくなったのは雪穂に殺されるのは次は自分じゃないかと思ってかららしい。
どうも一成っていうか高宮なんだよね…だからどうもね…
このキャスティングも設定もどうも合わないですよ！！他にいただろうに。
一成は探偵に調べさせて知っていたようで、
死んでいるということは雪穂もそのことを知っている上で一成と接している。
一成は店に笹垣を連れて行くが、雪穂は「懐かしい」とは言うが、
忙しくしており話は出来ない。桐原亮司の名前を出すが知らないと答えられ、
笹垣はR＆Yを見ながら、この風景をきっと亮司は見ていると探すと…屋上で発見。
亮司のことなら全てを調べたと、罪を償い、父親にならせて欲しいと言い、
でも亮司は自分が全てやったとビルから自殺。
ここが唯一亮司の素顔が垣間見れた瞬間でしたね。
亮司は血まみれで、ウエディングドレスはこうであって欲しいなって思えましたね。
亮司の涙目だけで喜びを感じれる、雪穂の屈託ない笑顔で救われる。
野次馬の中の雪穂に誰か分かるかと尋ねるけど、「私は知らない…」
雪穂は振り返ることもなく、みるみる顔を作り上げ、三枝の元へ。
雪穂にとって亮司はどういう存在だったのか…。
「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。
でも暗くはなかった。 太陽に代わるものがあったから。
太陽ほど明るくはないけれど、あたしには十分だった。」
描かれてない2人は幸せなこともあったと思いたい。それが小説「白夜行」の感想です。
映画は2人しか分からないきっと幸せなことがあったに違いないと思えました。